2006年6月25日〜6月29日

6月25日 千歳空港〜仙台空港〜蔵王温泉

 表題に「決定版東北5日間の旅」と書いたが、あくまでもこれは旅行会社のパンフレットに書いてあったものを失敬したものです。本当に決定版かと思いつつ旅行に行ってきましたが、決定版にはほど遠いことが判りました。しかし、旅費が5万円でお釣りがくるという格安料金は滅多にないので許せるかも知れません。

 参加者はバス定員一杯の44名で、このようなすし詰め状態のバスに乗って旅行するのは初めての経験である。これも格安料金のせいなのかも知れません。

 当日は我が家を8時に出発し、いつものように高速道をひたすら走り、予定より1時間前にターミナルに到着した。 集合が12時10分なので例のごとくオアシスに行くか、空弁を購入するかで迷ったが、久し振りに空弁を買うことに決定。しかし、空弁の種類の多さには参った。オススメ弁当をよく調べておけば良かったかなと思ったが、後の祭りである。
 
             
          千歳ANA724便仙台行               仙台空港。タワーの高さが低い?

 仙台行きANA724便は満席状態、我々の団体だけでも45人が乗り込んだので、満席状態になるのは当然かも知れない。定時に離陸できると思ったら、急遽、搭乗を取りやめる乗客が出て、その乗客の手荷物を貨物室から取り出すのに時間が掛かり、結局30分遅れで仙台に到着した。全く人迷惑な話である。

 仙台空港は初めての訪問である。滑走路が2本あるが1本は横風用というより航空大学校の滑走路といった感じである。ターミナルは最近建て直したのかと思うくらい、とても近代的な建物である。しかし、建物の中をよく見ると、どこかで見たような配置になっている。一例を上げると喫煙所まで迷うとなくたどり着けた。しかし、最初はどこの空港かなかなか思い出せなかったが、そのうち「そうだ。広島空港にそっくりだ」ということがしばらく経ってから気がついた。まさか設計者が同一人物だったりして・・・・。

 ターミナルを出ると新しく鉄道が敷かれるようで盛んに駅舎の工事をしていた。この空港線ができると仙台市内からのアクセスがとても便利になりそうな感じがした。
 ターミナル前にはすでにバスが待っており、定員一杯の観光客を乗せて本日の宿泊地である蔵王温泉へ向け出発。

 途中から蔵王エコーラインに入り、曲がりくねった山道をひたすら走る。車窓から滝見台を見て、蔵王山頂にあるお釜見物する。

 蔵王のお釜は摩周湖と同じように今の季節はほとんど霧がかかり、滅多なことでエメラルドグリーンの水面を見ることができないらしい。

 我々が到着した時もガスが出たり消えたりの繰り返しであったが、一寸した晴れ間にきれいなお釜を見ることができたのは幸運だった。
          













       蔵王の全景
         今回の旅行の全行程
 蔵 王

     
蔵王山頂の少し下にあるお釜

 お釜を見物した後は、本日の宿泊地である蔵王温泉へ向かう。本日の夕食は名物の「いも煮鍋と牛しゃぶしゃぶ」が出された。結構美味しかった。温泉は硫黄の匂いが強い温泉で体が良く温まるようだ。

6月26日 蔵王温泉〜鳥海山〜角館〜抱返り渓谷〜田沢湖高原温泉

付近はスキー場だらけ
ホテル前
あまり大きくないホテル
灯籠にしがみついて

 鳥海山

 今日は蔵王温泉を出発して山形県から秋田県に入る。移動の途中、磐梯朝日国立公園にある出羽三山(月山・湯殿山)の山並みを見ながら月山の長いトンネル抜け、鶴岡市・庄内空港を経由して「おしん」で有名な最上川を渡り、酒田市に入る。その後、鳥海ブルーラインに入り、5合目にある国民保養センターで下車し、下界を見物。ここは1階にみやげ物店と食堂、2階が団体専用食堂で、3階が屋上で展望所になっている。

 ここでしばらく目の前に広がる景色を見て堪能。次いで象潟へ向け出発する。この時、山荘の人達がたくさん出てきて手を振って見送ってくれた。恐らく皆さんがたくさんの土産物を買ったのではないかと思われる。
    
        櫛引PAにあった案内板             鳥海山5合目からの眺望。少しガスっていました

  
       ここが県境           国民保養センター稲倉山荘        ただ今トイレ使用中

 鳥海ブルーラインを下り、昼食をとりに象潟へ向かう。ガイドの説明では「象潟は昔、波静かな潟に島々が浮かぶ、それはそれは見事な景勝地で、当時は松島と並ぶ名勝地とされていました。ここを九十九島といいます。ところが、1804年の大地震によって、海底が隆起し潟の海水が失われ、陸地になったのです。その海底部分であったところには現在、田んぼが広がっています」ということであった。

 レストランの主人は食事中、隆起する前の象潟の当時の絵を見せながら、延々と話を続け、食事が終わる頃ようやく説明を終わった。名物おじさんらしい。

  
 食事の間中、説明するご主人       たしかに田んぼが海であったら松島と見間違うかも知れない

 角館武家屋敷

 象潟を出発後、本荘・大仙市(大曲)を経由して仙北市(角館)に到着し、ここで武家屋敷を見物する。この辺一帯は平成の大合併で新市が数多く誕生していて戸惑うばかりである。括弧書きの旧名の方が昔人間には馴染みがあるのだが、これもご時世だから仕方がないと諦める他ない。

 武家屋敷を全部見る時間がないので。江戸時代の武家屋敷の特徴を随所に残しているということで、青柳家を訪問する。入場料500円は少し高いようだがパンフレットにお金を掛けているので納得。資料によると中級クラスの武士の建物らしい。知覧の武家屋敷とは少し趣が違うなというのが感想である。

    
枝垂れ桜など200本が花開くという。黒塗り塀に垂れる花は、なんともしっとりした風情である

  
青柳家の建物は茅葺きであり、豪農の建物に近い感じがした

  
  建物内部には甲冑や当時の使用していた品々が陳列されていた        お祭りの曳山の前で

 抱返り渓谷

  
    抱返り渓谷の案内図           神の岩橋(吊橋)        強酸性のため、この様な色をして                                               います

 東北の耶馬渓と称され、両岸の原生林と岸壁にかかる滝や独特の青い渓流が美しい。遊歩道が整備され、奇岩や急流、大小の滝を気軽に見ることができるというが、我々は吊り橋までの往復で終了。

 吊り橋までは抱返神社前を通って、しばらく歩くと吊り橋に到着する。この「神の岩橋」からの眺望はすばらしいの一言に尽きる。

 何故、この渓谷にこの様な名前が付いたのかといえばガイドさんの説明による「険しい崖沿いに作った道が余りに狭いので、行く人と帰る人が体を抱き合いながらすれ違った」からという。ホントかいな?
     抱返神社前で
 夕方には田沢湖高原温泉に到着。ここの温泉は田沢湖から少し離れたところにあるので残念ながら田沢湖を見ることはできなかった。しかし、帰りの飛行機から丸い形の田沢湖を見ることができた。

 今日の夕飯は秋田三味膳を食する。典型的な温泉料理という感じであった。一杯引っかけ、温泉に入ってぐっすりと寝ることができた。

6月27日 田沢湖高原温泉〜玉川渓谷〜八幡平〜鹿角〜奥入瀬渓流〜十和田湖畔温泉

  
    八幡平付近の案内図     ホテルロビーに飾ってあった竿灯前で       ホテル玄関

 朝起きると残念なことにあいにくの小雨模様であった。八幡平のほぼ頂上まで行くのだが、恐らくは雨で遠望はできないかも知れないということであった。今回の旅行で初めて雨模様の中の観光になった。

 八幡平

 八幡平(はちまんたい)は説明によると奥羽山脈北部の山群。岩手県、秋田県にほぼ等面積で広がる楯状火山跡である。広い高原上のあちこちに様々な形の火山起源の小さなピークがそびえ、その間に無数の沼や湿原が点在する。最高地点の標高は1613m。アオモリトドマツ原生林や湿原植生、高山植物が身近に観察することができ、また展望台からの眺望は雄大であり、遠くには岩手山の雄姿、鳥海山などを望むことができるという。

 しかし、曇り空の中を八幡平アスピーテラインを走行し、いざ頂上まで行くと土砂降りの状態でレストハウスから動くことができなかった。晴天であればさぞかし素晴らしい景色を見ることができたに違いない。残念!
  
八幡平山頂はご覧の通りの土砂降り状態で周りを眺望することは不可能であった


 八幡平が土砂降りのため早々に下山して鹿角にに向かう。ここのレストランで昼食をとる。内容は秋田名物の「きりたんぽ」を主体にしたもので結構美味しく食べることができた。

 秋田県に来たのだから是非とも秋田美人にお目にかかりたいものだと思ったが出会う人達は秋田美人という人達ばかりで、若い人には会うことができなかった。これも過疎化の影響かも知れない。

 畑で一人だけ昔のままの野良着で黒い布で顔を隠している秋田美人?を目撃した。未だに顔を隠す風習があるとはビックリ。(実は日焼け止め?)

 鹿角から高速道に乗り、黒石ICで下道に降り102号・394号を経由して102号の十和田ゴールドラインを目指す。地図を見ると鹿角から十和田湖までは近道があるのだが、奥入瀬渓流を見せるためわざわざ八甲田を経由して大回りしたようだ。
  
395号に架かる城ヶ倉大橋。この橋は上路式アーチ橋としては日本一の長さ(360m)を誇り
谷底までの高さも122mあります。非常に深い谷に橋を架けているため観光名勝となっている。

 奥入瀬渓流

 奥入瀬渓流は青森県十和田市十和田湖畔の子の口から焼山までの約14kmの奥入瀬川の渓流である。渓流沿いにはいくつもの滝が点在し、この道は「瀑布街道」とも呼ばれている層雲峡などの滝から見るとその規模は小さい。十和田湖への魚の遡上を阻止している銚子大滝も見ることもできた。この辺一帯は特別名勝及び天然記念物に指定されている。

 十和田湖観光は昔々、私の中学生時代の修学旅行のコースであったが、我々が行く前の年に洞爺丸台風で未曾有の海難事故が発生したためやむなく道内旅行に変更したといういきさつがあって、この年になるまで十和田湖へ足を踏み入れたことがなかった。ようやく長年の希望が叶ったという感じである。

  
新緑に囲まれて素晴らしい景観である


急流と瀞が交互に現れる

   
今日の水量は多いとの説明があった。

   
夜は水門を閉じるとのことである。

 今回我々が宿泊したのは秋田県側のホテルである。温泉は今までと同じように硫黄のニオイのする温泉でよく体が温まるようだ。夕食は青森の郷土料理であった。

6月28日 十和田湖畔温泉〜発荷峠展望台〜北山崎〜浄土ヶ浜〜つなぎ温泉

  
ホテルロビーには「ねぶた」のミニチュア版が飾ってありました

 
         十和田八幡平の案内板          ホテル前の道路から中山半島の船着き場を見る

 発荷峠展望台

 
ホテルを出発してまもなく発荷峠展望台に立ち寄る。曇っていて視界が少し悪かった。

 発荷峠を下ってから久慈市へ向かう。この辺から風光明媚なリアス式海岸が続く。

 途中の道路は曲がりくねった細い道路が延々と続くが、これでよく事故が起きないものかと一寸心配になる。

 またこの辺一帯は日本のチベットというらしいが、そこに住んでいる人達に対して一寸失礼な言葉かも知れない。
       陸中海岸まではこの様な道が延々と続く

 北山崎

 北山崎は説明では岩手県の三陸海岸に位置し、高さ200mにも及ぶ断崖が8qに渡って連なっている。この様な地形は長い年月をかけ地盤が海底から隆起して出来た海岸だという。

 展望台は第一から第三まであり、波打ち際まで718段の階段を下りるとたどり着けるが、帰りはまた718段上がる覚悟がいるようです。第一展望台からもリアス式海岸の断崖や奇岩が数多く見ることができました。

                
                        展望台への道          もしかしてこの下に松茸が


350段下りた第二展望台からの眺め

 浄土ヶ浜

 北山崎を見てから、さらに三陸鉄道沿いに南下する。この鉄道はシーズンになると観光客で列車は満員になるそうだが、トンネル鉄橋の連続である。トンネルを出て一瞬見える風景がいいのかも知れない。機会があれば是非乗ってみたい。

 宮古に近づくとまもなく浄土ヶ浜に到着する。ここから観光船に乗り、カモメを引き連れなからの見物である。カモメは次にどの観光船が出航するのか学習していて出航する前から船の周りに集まってくる。いつフン攻撃をされるか用心しながらの観光であった。
 
 パンフットの説明で浄土ヶ浜は鋭くとがった白い石英粗面岩が林立し、一つ一つ違った表情を見せて海岸を彩る。松の緑と岩肌の白、海の群青とのコントラストはまさに一見の価値ありと書いてあった。

 浄土ヶ浜の地名は、天和年間(1681〜1684)に宮古山常安寺七世の霊鏡竜湖(1727年没)が、「さながら極楽浄土のごとし」と感嘆したことから名付けられたと言われています。

 観光船に乗るとカモメが餌をねだりにくるのが面白い。


       写真をクリック
 浄土ヶ浜を観光した後は本日の宿泊地である盛岡の奥座敷、つなぎ温泉へ向かう。ホテルの前には人造湖の御所が広がり、遠くに岩手山を望む、景色のいいところであった。

 温泉は今までの濁った温泉とは異なり、無色透明でラドン温泉とか書いてあった。夕食には岩手郷土料理というであったが、やはりここも普通の温泉料理と同じであった。朝の請求で酒が1本少なく請求され、少ないことを指摘したが、それでいいという。何か得した気分になった。

6月29日 つなぎ温泉〜厳美渓〜松島〜仙台空港〜千歳空港




つなぎ温泉のホテルからの眺望

 今日は早いもので旅行の最終日である。盛岡の奥座敷から一気に南下し、美渓に向かう。厳美渓の近くには中尊寺や毛越寺があるのに拝観料の要らない厳美渓の観光でお茶を濁したようだ。これも時間短縮と5万円以内に収めるための手段かも知れない。

 金色堂や毛越寺は40年以上も前の学生時代に一度見たことがあるが、当時の金色堂は今にも崩れてしまいそうなお堂で、現在のような修復が行われた金色堂を是非見たかったのだが・・・・・・・。


ホテル前にある御所湖を渡り厳美渓へ

 厳美渓

 :厳美渓は石英安山岩質の地質に盤井川が流れ、滝と瀬と渕が入り組んだ複雑な景観を成している。昭和2年に名勝及び天然記念物の指定を受けたと説明があった。

 バスは厳美渓近くのガラス工芸店の駐車場に入った。店の中を見る時間もないのによく駐車場を貸してくれるものだと感心した。それでも観光客は厳美渓を見物した後に店の中を見て回っているようだ

  
バスが駐車したのは厳美渓近くのガラス工芸店の駐車場であった。
 



天然記念物の甌穴(おうけつ)が見えます

   
厳美渓名物「空飛ぶだんご」のケーブルが引かれている

   
   ザルにお金を入れて合図するとスルスルと       そうすると名物の「郭公だんご」が降りてきます
   茶屋に上っていきます                   味は結構美味しかったです

 松 島

 松島は、云わずと知れた日本三景の一つであり、松島湾内外にある大小260余りの諸島のこと。ほぼ全域が松島町にあり、宮城県立自然公園松島に指定され、国の文化財(特別名勝)にも指定されている。地形的には沈降地形といって、陸地が海に沈み、残った部分が島となったと説明を受けた。

 松尾芭蕉が『奥の細道』で松島を訪れた際に、あまりに絶景なので句が浮かばず、「松島やああ松島や松島や」と詠んだという逸話があるが、本当は芭蕉の作ではないとされる。(ガイドの説明)

 松島は学生時代に一度訪れたことがあるが、昔も今もほとんど景色は変わることはなかった。

 しかし、当時と比べると島影が少ないと感じがしたのは不思議である。恐らく当時の印象が強かったせいなのかも知れない

 あのときは仙台駅から古ぼけた電車に乗って歩き回ったことを思い出した。
瑞巌寺迄は時間が無くて行けませんでした。    瑞巌寺への参道

   
参道脇にある修行僧の洞窟。昔この中で「禁じられた遊び」をギターで弾いていた人がいました

  
      五大堂              隙間のある橋を渡り境内へ        遊覧船の船着き場


松島の眺望。ここも松食い虫の被害を受けているという。

      
我々が乗った観光船。行きは説明があるのでゆっくりと進み、
帰りは思いっきり全速力。おかげでずぶ濡れになりました。

   
        数本の松を残すのみの島                今にも崩れてしまいそうな岩

   
   昔の島はこのように鬱そうと松がありました            この島も半分禿げてます

 松島で昼食をとった後、遊覧船で松島湾の島巡りに出かける。これで今回の5日間の観光旅行もすべて終了した。松島から高速道に乗って一路仙台空港に向かう。空港では予定よりかなり早く到着したので空港内をあちこち見て歩く。

 帰りの便はANA725便である。丁度我々が千歳から搭乗した便の折り返し便であった。クルーは仙台で交代するらしい。そういえば仙台に来る時の便が遅れて到着した時、ボーデングブリッジにクルーが並んで待っていたのは交代のためだということがわかった。CAに今日のスケジュールを聞いてみると仙台〜千歳〜富山〜羽田間を飛ぶらしい。この業界の勤務も大変だなということがつくづくわかった。

    
仙台空港出発ロビー。明るくて気持ちの良いロビーです。

   
    離陸後太平洋で高度を稼ぎ、松島上空へ          十和田湖が眼下に見えます

 飛行機は定時に出発し、本州のほぼ真ん中を飛行して青森上空から千歳へ向かい、5分ほど早く千歳に到着。5日間も掛けて観光した松島・田沢湖・十和田湖を次々と眼下に見ることができた。この間、30分程度しかかからないで飛んでしまうとはさすが飛行機である。

 札幌で1泊して30日に我が家に到着する。4泊5日という旅行日程は少し物足りないが、旅費のことを考えるとこの程度が精一杯ということだろう。

 次回の旅行は関西方面を計画しようかなと思うが、今年は無理(お金がない!)かも知れない。
==おわり==

戻る