鉄道博物館

2008年4月13日

 東京の所用のため、上京したついでに、かねてから一度は見物したいと思っていた大宮にある鉄道博物館を訪ねてみた。この博物館は以前、都内の万世橋にあった博物館をJR東日本創立20周年記念事業のメインプロジェクトとして、さいたま市にリニューアルして、東日本鉄道文化財団が設立した鉄道の歴史博物館博物館ということである。

 同館のコンセプトによれば

 1.日本及び世界の鉄道に関わる遺産・資料に加え、国鉄改革やJR東日本に関する資料を体系的に保存し、調査研   究を行う「鉄道博物館」とします。 

 2.鉄道システムの変遷を、車両等の実物展示を柱に、それぞれの時代背景等を交えながら、産業史として物語る「歴   史博物館」として位置づけます。 

 3.鉄道の原理・仕組みと最新(将来構想を含む)の鉄道技術について、子どもたちが、模型やシミュレーション、遊戯    器具等を活用しながら、体験的に学習する「教育博物館」としての性格も持ち合わせます。 

とウエブサイトに書かれているが、実際に博物館を見て回った感想は子供向けの施設であることがわかった。また陳列されている車両もそれほど多くはなく、あの広大な敷地のほとんどはまるで遊園地の乗り物広場という感じであった。

 歴史博物館と謳うなら日本全国から私鉄も含めて鉄道車両をもっとたくさん収集できなかったのかな、というのが見物後の感想である。

  
     旭川空港にレドーム付きのSSRが稼働中          いつも閑散としているターミナル

  
      管制官が常駐し、大雪タワーとなった            JL1102便 A300−600

 羽田空港へ到着後、直ちに京急で品川まで行き、京浜東北線に乗り換える。各駅停車なので結構時間がかかったので、帰りは東北線で上野まで帰る予定にした。

 何十年振りかで見た大宮駅は、以前の面影は全く見ることができず、さすが100万人の政令都市ということだけはあるようだ。昔は埼玉をタサイタマと馬鹿にしていたのだが・・・・・・。

 下車してから駅構内を延々と歩いて、ようやくニューシャトルの駅へたどり着く。この鉄道は東北・上越新幹線の建設に伴い両新幹線の分岐点が設けられる伊奈町で、町域が3つに分断されるとして新幹線建設反対運動が起こった見返りとして都市鉄道を建設することになったいわくつきの鉄道である。

 この鉄道の車両は、3相交流600Vの電力を使用した側方案内軌条式の4輪ゴムタイヤ電車で、ATCによるバックアップのもとにワンマンで運転されているという。

  
  京浜東北線には所々に色灯式の信号機が残って         ニューシャトルが大宮駅へ入線
  おります。ATCなので当然消灯していました。

  
この線は新幹線の脇に設置され、車両はまるで遊園地にあるような乗り物でした。

 ニューシャトルは大宮駅を出るとすぐに隣の「鉄道博物館」駅へ到着。駅構内を歩いているといつの間にか、博物館の入り口に到着した。館内は日曜日とあって子供連れで一杯であった。
  
入り口前にあった車輪の数々。車輪の踏面まで塗装する必要はないと思う。(ここまで無料)

      
       入場記念に一枚パチリ               これが噂のD51蒸機のシミュレーター。

 館外にはミニ運転列車が走っていました。205系埼京線・武蔵野線、209系京浜東北線、E231系高崎線、251系スーパービュー踊り子、253系成田エクスプレス、E257系あずさなど。子供には大人気のようです。
  
  信号機も本格的なもので地上子がいくつも見えます     こちらは東北新幹線用車両のミニ版


メイン展示。全体の約半分のスペースを占めるヒストリーゾーン

メイン展示場の案内図


  
150形蒸気機関車(1号機関車国指定重要文化財)と客車

  
              御料車                      1290形蒸気機関車「善光」

  
西部劇から抜け出てきたような、アメリカの古典的スタイルの機関車の「弁慶」と開拓使号客車 コトク5010

  
            関釜連絡船                    国鉄バス第1号車 乗合自動車

  
    103系クハ103-713              クモハ101-902          国鉄バス第1号車 前面

  
        ED40形アプト式電気機関車                 ED17形電気機関車1号機

  
          ナデ6110形電車                      キハ41000形式気動車

  
    9850形蒸気機関車           クハ181-45 こだま型          EF58形直流電気機関車

  
  ナハネフ22形B寝台緩急車           クモハ455-1             新幹線200系電車

転車台上のC57形蒸気機関車 135号機
実際に転車台を動かして一回りしました。岩見沢機関区の「岩」が懐かしい

 
実際にブレーキ弁を体験しました

  
2階にあったとてもきれいなステンドグラス

  
  2階は鉄道歴史年表が日本の鉄道史を中心にした長さ約75mの年表があるほか、模型鉄道ジオラマ があ
  り、1階のヒストリーゾーンを一望できるようになっている。

鉄道歴史年表の展示物



ジオラマ用の車両を修理するコーナーも公開されておりました

  
            ジオラマ会場                  東北本線に隣接して博物館があります

模型鉄道ジオラマ
  
横幅約25m・奥行約8m・面積約200m2の地形模型上に鉄道模型HOゲージ(縮尺:在来線80分の1・新幹線87分の1)を敷設した。軌道総延長約1,400mで最大20編成の車両走行が可能で、保有車両数は約600両。鉄道をテーマとしたHOゲージとしては日本最大級であるという。

スタッフが解説しつつ運転する15分間程度の観覧プログラムを1日に4〜6回実施するのだが
予約制ということで見ることはできなかった。プログラムの合間に中を見学することができた。
  



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