日本丸見物記


◆7月31日
7月28日の新聞記事に帆船「日本丸」が29日に紋別港に入港するとの情報を得て、これは見逃してならないと思 い、「セイルドリル」が実施される7月31日と「登檣礼」が行われる8月2日の2日間、ひと山越えた紋別市に行くことに した。片道距離118キロ、時間は2時間で少しおつりがくる行程である。
今回の停泊中のスケジュールは次のようになっている。
| 7月29日 | 10:00〜 | 入港セレモニー 港南岸壁 | | 10:45〜 | 入港歓迎式 〃 | | 日 没〜22:00 | イルミネーション点灯 | | 7月30日 | 日 没〜22:00 | イルミネーション点灯 | | 7月31日 | 13:00〜16:00 | セイルドリル公開 | | | (中止の場合は船内一般公開) | | 日 没〜22:00 | イルミネーション点灯 | | 8月 1日 | 09:00〜11:00 | 船内一般公開 | | 13:00〜15:30 | 〃 | | 日 没〜22:00 | イルミネーション点灯 | | 8月 2日 | 10:00〜10:15 | 出港歓送式 港南岸壁。登檣礼 |
なお、7月28日には紋別港港南岸壁に入港したクルーズ客船「飛鳥」の船内特別公開も実施したらしい。 いくら記念 行事の一環とはいえ、このような豪華な行事を行うとは関係者の努力の賜と思われる。
港に着くと2、500トン余の日本丸がすでに着岸していた。高さ50メートルというマストは遠くからも一目瞭然に見るこ とができた。
本船の近くに寄ってよく見ると静索、動索の張り具合がよくわかる。すでに完成した帆船模型の「カティサーク」はいか にインチキが多いか、実船を見て愕然とした。リギングをする前に見ておけば非常に参考になったのだが・・・・。
 日本丸の美しい船体

船首像 メインマスト
13時からはセイルドリルが行われ、訓練生のキビキビとした動作に感激した。帆の張り方にも順序があり、張 り方の説明を聞いているとなるほどと思われることがたくさんあった。
本船は明日一般公開。8月2日11時には新潟へ向かって出航する予定ということである。出航に際しては「登檣礼」 で港を離れることになっている。是非「ごきげんよう」を聞きたいので、明後日はもう一度紋別へ行く予定にして帰路に ついた。
夕方帰ってみると宅配便が届いていた。発送人を見るとデルプラドになっている。ネーム入りの船台か、コンクールの 記念品か、ワクワクしながら開封してみるとカティサーク制作コンクール銀賞の記念品だった。記念品は予想通りの 自社発行の一部で、クラッシックアルバム3冊である。定価を合計すると約2500円相当になる。せめて図書券であれ ば今制作中のバウンティの購入資金になったのにな〜と思った。
◆8月2日
今日は紋別に停泊中の日本丸の出航風景を見物すべく、8時半に士別を発ち、10時半前には岸壁に到着。一昨日 はセイルドリルで帆の総展帆まで見て帰ったが、今日のヤードを見るときれいに畳帆されていた。11時出航なので10 時半には出航用意の号令がかかり、信号旗が次々と上がったり下がったりするだが、不勉強のため旗の意味がわから ない。
 様々な信号旗が上げ下ろししている 出航15分前に訓練生が甲板に勢揃いしていよいよ登檣礼(とうしょうれい)の開始である。バウスブリットに4人、 各段のヤードにそれぞれ訓練生が配置に付く。一番上のヤードは2人が配置に付いた。目もくらむような高さをコマネズ ミのようにスルスルと駆け上がっていくのを見ると、さすが訓練が行き届いているという感じがする。男の仕事としては最 高の職業であるが、訓練生の中には数人の女性も含まれており、この業界も女性の進出が多くなってきて、男の仕事と は言い難くなっているようだ。
全員が配置に付いたところでバウスブリットの一番先に配置されている訓練生が「脱帽」と叫び、次いで「ごきげんよ う」と叫ぶ。これに答えるように訓練生全員が「ごきげんよう」と帽子を高々と上げて挨拶をする。この動作を3回行って 登檣礼が終了。見送りにきていた人達はヤンヤの喝采である。
11時になるともやい綱が次々と外され、タグボート2隻によって本船を沖合へ引き始める。ふと横を見るとガリンコ号 がたくさんの観客を乗せてのお見送りである。皆さん片側に寄っているので船が傾いているのが面白い。
 港外に出るまで登舷礼の体制をとっていた
 これから宗谷岬をかわして日本海に入り6日には新潟港に入港予定という
 ガリンコ号のお見送り
 「ごきげんよう!」また何処かで会いましょう
紋別地方の12市町村が「オホーツクDOいなか博」と称していろいろな行事を実施している。その行事の一環として 今回の日本丸入港があったらしい。漁港に毛の生えた位(失礼)の港に今年は6月客船「にっぽん丸」がコルサコフへ周 遊、7月客船「飛鳥」が相次いで入港している。そして今回の帆船「日本丸」の入港である。船舶ファンにはたまらない。 おまけに過疎地のため見物客が少ないので見物するにも楽である。中には寝泊まり一式を積んで「追っかけ」をしてい るファンがいたのには驚いた。今年は道内には10月に室蘭(海王丸)と白老(日本丸)へ来る予定らしい。機会があれ ばまた見たいものである。
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