●6月12日 第51巻配本〜7月24日 第57巻配本
◆6月16日
船腹下部に張り付ける銅板が貯まったので、片側(左舷)の張り付け作業を行った。今回初めて金属の加工を経験し たが、木を扱うのとは少し勝手が違って、思いの外、時間がかかってしまった。
まず手始めにあのキンキラした色をいかに古色感を出すかである。そこで銅板(真鍮板?)をガスコンロで焼いて水の 中へジューン。いわゆる焼きなましである。しかし、ドウ見ても銅には見えない。これではドウしようにも仕方がないの で、これで我慢することにした。(親父ギャグです)
上が焼いたもので少しくすんで見えます。 はじめは2段くらいを一気に貼ろうとしたが、
おまけに少し柔らかくなったようで工作が 船体の曲面に合わず、一段ずつ貼る羽目に。
しやすくなりました。 切断は100円のハサミ。伸ばすのはパテ用の
へらで簡単に平面にできました。
船体後部の舵付け部分は支柱が入るため一部切り取りました。上部5ミリ、下部7ミリくらい。これは
本誌の見取り図を見ると舵の取り付け部分が垂直ではなく、少し外側に傾いていたために修正した。
また支柱は銅板を貼る部分を少し削り込んだ。1ミリくらい?
銅板を一段ずつ貼るのは結構時間がかかった。接着剤は最初ゴム糊系を使用したが、乾燥が遅く、
すぐ剥がれてしまうので、結局、瞬間接着剤で張り付けた。
片側の銅板張りが終了した全体写真 船体中央部分
張り終わったらサンドペーパーでスリスリ
して凹凸を削る。
52号の銅板は2段分少なかったが、大体3枚で片面が張れるようだ。従って52号の銅板は予備として使用することに なるのかなと思ったりする。
写真でもわかるように均一の色になっていないのが、いかにも金属という感じでこれに少し墨を入れて布でこすれば古 色感が十分に出ると思われる。これは昨年、銀座まで出かけて展示会を見てきた成果でもある。
◆7月24日
真鍮板が小出しに配布されているため、なかなか先へ進めることが出来ない。53,55号では写真とは違う上陸艇が 配布されたりして一層真鍮板の配布が遅れてしまった。とりあえず57巻目で船体の真鍮板貼りはこれで終了した。
このあとは舵の取り付けと真鍮板をいかに銅板に見せるかという作業が残っている。とりあえずプラカラーのカッパー 色を購入してあるが、一度試し塗りを予定している。
似ても似つかぬ上陸艇。自作することになる キールは真鍮板をコの字型にあらかじめ
かも知れない。再配布を願いたいところだ。 折り曲げて接着。ピッタリと収まる。
船首側と船尾側の始末はあらかじめ真鍮板を折り曲げておき、角をヤスリで切り落とした。
切り落としたあとに真鍮板を貼り付け、角をヤスリで切り落とした。これでほとんど継ぎ目
が目立たなくなった。白く見えているのは糊の跡でペーパーをかけて落とす予定。
船体下部に真鍮板をすべて貼り終えると結構な重さになり、ずっしり感が手に伝わってくる。来週はいよいよマストが 配布されるようだが、傾斜角度の問題を解決しなければならないことになる。
◆7月28日
真鍮板の色をどうにかして銅色にしようと思い、プラカラーのカッパー色を購入し、それに少し黒色を少し混ぜて塗っ てみたら結構、銅に似ていたので、この色を塗ることに決定。真鍮板とは違い、この色は落ち着いて見ばえもいいよう だ。ただ古色感を出したいのでもう少し濃くしようかなと思う。
やはりこの色の方がそれらしく見えるようだ
現在、舵を取付中で、取り外しが出来るように工夫するつもりである。船体下部を真鍮板を張ったため重心が大分下 がったようなので、おもしろ半分で、風呂へ持ち込み浮かべたら見事に進水した。復元力も大分あるようだが、上部 構造物(とくにマスト周り)を設置するとひっくり返る公算大である。
●7月31日 第58巻配本〜8月21日 第60巻配本
◆8月23日
水ペーパーで削り込んだ状態 銅色を塗装すると見栄えがよくなった
真鍮板を貼り付け銅色を塗っては見たものの鋲の大きさとか一枚一枚の筋が深すぎるようでスケール感が合っていな いようなのでクリヤーを少し厚めに塗ってからヤスリをかけて出来るだけ凹凸を少なくするように調整した。
いよいよ舵の取り付け作業に入る。まずは船体の舵の取り付け穴に飾りのリングを着けた。本来はU字形の形をしているらしいが、面倒なので円形にしてしまった。
舵の取り付け部分は真鍮板を縦に半分にして軸は配布されていた真鍮棒を利用したが、実際に取り付けたところ、あまりにも船体と舵との間が広く開きすぎてしまった。
そこで船体の軸受け側を削り込んだところ、ちょうどよい間隔になった。
船体に軸受けの穴を開けた 飾りのリングを接着
真鍮板を利用した軸受け 軸受けをΩ型にしたため間隔が広くなった
次に船体側を削り、軸受けも平らに設置 舵の取り外しができるようにした
この位の間隔がちょうどいいかな ヤマ感の船尾の修正がなんと船尾飾りがピッタリと
納まった
カティサークの写真?先日道南旅行したとき江差町に開陽丸のレプリカがありました。カティサークと同じシップ 型の帆船ですが、すでにスクリューも付いた立派な機帆船です。
●8月28日 第61巻配本〜第75巻配本
◆9月6日
いよいよガンネル部分の製作に入ったが、ここで一つ問題が発生した。高さがキットでは低いのである。本誌126ペ ージにある博物館のガンネルとは大分違っている。当方としてはすでに博物館仕様にできるだけ近づける方針なのでガ ンネルは自作することにした。
ここまでくると大半が自作することになってしまい、まるでスクラッチビルトの世界である。最近はこのような組み立て 方法も楽しいなーと思うようになった。これも昔は大半をスクラッチビルトでラジコン模型を作っていた時の癖かも知れな い。
この段のガンネルは外側に1ミリ程度出すことになっているが、 面倒くさいので舷側と同じ位置に接着した。外側の飾りは 黒の仕上げを塗ってから別に張りつける予定でいる。
最上段のガンネルとの間に条板の厚さ程度をかさ上げする。 本誌126ページのカティサークのガンネルを真似てみた。 (右写真)上は船尾用、中段は船首用、下段は船腹用
◆9月11日
ガンネルの材料がそろったので船体に組み付けた。瞬間接着剤で貼り付けたのでぐらぐらすることはないようだ。この 後は船体の外側を整形して黒の塗料を再度塗り、飾りを張りつける予定。
とにかく本誌のカティサークの写真を見ながらできるだけグリニッジある形にしようと思うが、何処まで似せることができ るかいささか心配である。
船首部分はリブを付けてみた。20ミリ間隔 シュラウドの留め板は結局、台座を外して
留め板のみ下部ガンネルを削って装着した
留め板は最初キャンデーの棒を予定してい
たが結局キットのものを使用した。
船尾部分はリブのみを飾り付けた。 黒の塗装を終了してから最上部のガンネル
を貼り付ける予定。
◆10月13日
今回は船体周りを集中的に製作した。ガンネルの上部に手摺りを付け、一応ガンネル周りはこれで完成。キットより若 干高くなったが、この方が自然である。しかし、博物館の写真よりは高いようだが、ゴマフ仕様なのでこれで良しとする。 キットの高さでは低すぎて乗組員が海に落ちてしまうかも知れない。しかし、コスト的には無理かも知れないが、デルのこ とであるから後で金属製の手摺りをぐるりと立てたりして・・・。
船体の全体写真。白の飾りが途中なのはバウスブリットと船首像の
調整があるのでそれまで保留する。
船首部分。バウスブリットを受ける部分は 船体中央部分。
どう見ても低すぎるなー。
シュラウドの留め板は大幅に改造。 船尾甲板部分。少し丈が高いかな。
船尾部分と舵。 舷側全体に軽くシアーラインを付けたが
写真ではそれが見えず残念。
船尾飾りの貼り付け。ピッタリと納まった。 船腹部分。少し凹凸がありますが年代物
ですからこれで良し。負け惜しみだなー
これからの予定は小物類とマストの製作が待っている。マストの寸法もキットのものでは間に合わないので、また丸棒 の買い出しに行かなくてはならない。
◆11月7日
バウスブリットとジブブームの工作
今回で71巻目の配布であるが、相も変わらず、とんでもない接着方法である。子供のオモチャでもあるまいに、バウ スブリットとジブブームの取り付けがあんな木製(ベニヤ)のリングでよく支えられるものだ。完全にオモチャの領域であ る。そこでいつもの自己流で改造した。
DIYで買い求めてきた。 船首部分をバウスブリットが ブームとスプリット接合は2点で
納まるようにボーリングする。 支持するための穴をあけた。
軸は焼き鳥用の竹串を使用した。 ブームとスプリットの間は1ミリ 仮に船首に装着してみた
程度の隙間を空けてある。 船首とブームの間隔調整をどう
しよう。船首像の魔女がこないと
どうにもならない。
船首上部から見る。 バウスブリットとジブブームの全体
ブームは一寸甲板に出すぎたかな? きつめに穴を開けたので糊を付けなくても
しっかりと納まっている。
思ったよりもよくできたと思うが、今後は余った真鍮板で製作予定のリングの巻き付け。船首部分にスプリットが通る化 粧板?の取り付け。着色と目白押しである。マスト関係はまだ一切、手を付けていない。
◆12月1日
カティサークの製作もいよいよ佳境に入ってきたが、最近になって配布される号数と製作が合わなくなってきた。そこで これからは製作日記風にサイトの更新をすることにした。どちらにしても配布される部材に一貫性がないのだからこれで いいのだと自分に言い聞かせる。
マスト関係の製作
今までマスト関係の部材がチマチマと配布されてきたが、大分集まったのでマスト一筋で製作に取りかかった。
マスト毎に封筒に入れて整理 ロワーマストはスプリットの切れはしを継ぎ足す
マストの寸法はI氏のHP(http://www.geocities.co.jp/Playtown-Part/6562/)に掲載されているものを参考にした。デル プラドではロワーマストの寸法が皆同じというのは少し変である。因みに各マストの寸法は次のように設計した
フォアマスト メインマスト ミズントマスト
ロワーマスト 196ミリ 206ミリ 177ミリ
重なり 48 44 35
トップマスト 152 152 111
重なり 29 29 22
トゲルンマスト 151 189 117
各マストはバウスブリットの接合と同じように竹ひご(串差し用)を用いて接合する。強度的にも大丈夫なようだ。この部分には後で真鍮板を巻き付ける予定をしている。
とにかくデルの接合方法では木工のオモチャという感じである。あのやり方では10万もするカティサークが泣くというものだ。
同じことがロワーマストに付けるトップという見張り台である。写真を見るとスノコ状になっているし、マストの止め方もいかにもオモチャ的である。そこで次のように改造した。
この安物ベニヤは注意しないとすぐに割れる 裏側。補強材は後ほど白を塗る
クロスツリーもデルの場合はまるで積み木である。原因の一つとして4ミリの部材にある。この太さはトゲルンマストと 同じ太さである。これではバランス的にもおかしいので、2ミリの角材で製作した。取り付け部分も大々的に改造したので 大分見栄えがよくなった感じである。2ミリの角材で強度の不安があったが組んでしまうと頑丈になった。またこれに付け るフックもしっかりと納まった。ゲルタイプの瞬間接着剤がおすすめです。
上がデルの4ミリ角。下が今回使用した2ミリ角 取り付け部分も自己流で改造した
クロスツリーをマストに仮止めする トップの仮止め
マストの重なりの上部には船腹に張った真鍮板を巻き付ける予定
各マストにトップとクロスツリーを仮止め 仕上げの塗料を塗り、乾燥中
クロスツリーはフック取り付け済み
クロスツリーとトップの見張り台の完成写真。トップの裏側(白部分)には補強材を貼り付け白色を塗ったが、少しはみ出た部分もあるのでニスで修正する予定である。
このような細かい塗り方はなかなか難しい。若い頃は簡単にフリーハンドで塗れたが、年と共に手がいうことができなくなってきていることを再確認した。
75巻にはデットアイが配布されたが、残念ながら木製ではなくプラ製であった。あまり期待はしていなかったが、やはり という感じである。これから小物が結構配布されると思うが、まさかプラモデルになるなんていうことはないかと心配。
また今週号には名前入りのディスプレイスタンドが配布されるということだが、これも多分プラスチック製なんだろうなと 思ったりする。
◆12月9日
昨日ディスプレイスタンドの申し込みをしてきた。本屋にわざわざ行かなくてもいいような手続き方法はないものか。雪 の中、判子をもらいに出かけた。本屋に聞くとカティサークの購読はとうとう一人になってしまったようです。ということは デルのカティサーク制作者は2万5千人に一人の割合かと思ったりして・・・・。日本の総人口で割ってみると1億1千万人 /2万5千人=4千400人がカティサークを製作している勘定になるが、こんなにいるとは思えない?。
デットアイとフックの作成、単純作業は辛い デットアイをクロスツリーとトップに装着
このデットアイは大きすぎ。せめて3ミリが欲しい
デルではマストの接続にベニヤ板で留めているが、どうもあれではスケール感が出ないので船腹に貼り付けた真鍮板を黒く塗ってバインドした。
各マストはあらかじめ竹ひごで接着しているのでその部分を隠すためにも都合がよい。この方法ならばいくらか実船に近づいた感じである。
糊は瞬間接着剤を使用。
上の真鍮板に黒色を塗る(下)
各マストに真鍮板を巻いた状態。各マストの下を揃えると各マストの長さは写真のようになる
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