◆12月17日
カティサークの写真を見るとブルワークの内側にステーが支えているようなので、爪楊枝でそのステーを作成してみ た。スケールが90分の1なのであまり細かいところまで再現するとゴチャゴャになり、かえって見づらくなる恐れもあるが やってみる価値がある。
何処にもある爪楊枝 白色を塗装 少し太すぎたかな
ミズンマストの留め板は直接甲板に貼り付けるようになっているが、それであれば直接甲板に穴を開ければ解決する のにと思うが、写真を見ると留め板はあるらしい。
そこで留め板に申し訳程度の足を付けることにした。甲板に仮置きしたところ、まずまずである。しかし、この部分には たしかハシゴが設置されるので後でじゃまになるかも知れない。
次にマストコートというものを作成した。説明書ではマストコートの切れ込みは雨水を逃す溝ということだが、デルもえ らいところにこだわるようだ。当方も外側に行くに従い傾斜を付けて水はけをよくした。黒筋はカッターで彫ったあと鉛筆 でなぞってアクセントを出した。
留め板の表と裏。足の長さは4ミリ 甲板に仮置きしてみた マストコートの設置
またまた大改造である。バウスブリットを受ける船首部分をカサ上げした。現状のままではバウスブリットとの間隔が 開きすぎて船首飾りもおかしな角度で貼り付けることになる。本来は船首像が来てからと思ったが、いずれにしても改造 しなければならないので、切り落とししてしまった。道具は以前、DIYから工作用の薄いノコを購入していたので、きれい に切り落すことができた。まるでナイフで切り落としたようになる。カサ上げした下の部分には木片を入れて整形する予 定。
ごらんの通り船首部分を切り落とす 約7ミリカサ上げした。しかし角度が合わない?
◆2004年1月7日
今回はバウスブリットの残りと船首周りを制作した。とにかく船体の小物を作らないとマストも作る気にもならない。トイ レは白一色では何か間抜けの感じがしたので黒線とドアノブをを入れてみた。線はとうてい書けないのでテープを細く切 って貼り付けた。
くぎの頭を打ち込んでノブ代わりにする。 バウスブリットと船首の取り付けはカティサ
ークの写真を参考にして制作した。
くり抜いた船首部分 結局20ミリかさ上げをした。
バウスブリット受ける台も角度を変更。
いつもの通り串刺し用の竹ひごで 船首に仮止め。これでいくらか実物に
ドルフィンストライカーを作る。先端は 似てきたようだ。
一回り大きめの三角帽子を接着。
バウスブリットの取り付けが決まったので船首飾りと白線の板を張りつける。これで船首部分
の作業は終了。横から見るとなかなか格好良く見えるようになった。(自画自賛)
なお船首飾りにあるアンカーの穴は飾りぎりぎりいっぱいに広げた。これで鎖との相性も少しは
よくなると思われる。
これで船首部分を固定したが船首像がうまくセットできるか神のみぞ知るという感じである。船首飾りは一度黒色で塗 りつぶし、その後、凸部分を磨いて残りを船体色と同じにした。とにかくカットアンドトライの連続で想像力をたくましくして 自分流で制作していくのは実に楽しい。
◆1月16日
今年の正月は寝正月を決め込もうとしたが、何もしないで時間をつぶすのも勿体ないのでテレビと船作りに精を出し た。我がカティサークは自己流で制作することであったので、いかようにも変更できるから気楽なものである。
ようやくマスト周りに着手する。ヤードとマストの結合はデル仕様ではどのようになるか不明であるが、実船では風上に 切り上がるためヤードを回転できるようになっている。当船もヤードを固定しないで自由に動くようにした。ヤードの間隔 は本誌を参考にしてヤマ勘で決めた。
回転が可能なヤードの留め具
真鍮板を丸めて円筒 ヤードの留め具はフックを用いて円筒を挟み込む ヤードにL字形の針金
を作成 を差し込む
ヤードをマストに結合したがうまくいったようだ。300度程度、左右に回転させることができる。
実際には各種のハリヤードがこれから張り巡らされるので、ヤードの回転に支障がでないか一寸心配である。
この後、静索や動索を付けてうまく回転するか楽しみである。
ハシゴの自作
デルから配布されたハシゴは全く使い物にならないので自作した。
前後で4個のハシゴを作成 前部甲板を少し削ってトイレのドアがぶつからないようにした
ビンはデルのように多いのかな? コンパスはどう考えてもオーバースケール。誰かが屋根に上らないと
ポンプは黒で塗装 方位を読み取ることは不可能である。何しろ入口より高いのだから・・・
カティサークの全体像がわかってきた
側面からの全体像。ここまで来ると帆船らしくなってきた。写真のヤードは風上へ
切り上がるクローズド・リーチの状態
◆1月28日
帆船模型で一番手間のかかるロープ張り作業に着手。キットではロワーマストからシュラウドを組んでいくようになって いるが、それではマストを固定しなければならないし、固定したマストでロープワークをするのは大変である。そこでロワ ーマストのロープ張りは一番最後にしてトップマスト、トップゲルンマストの方から制作することにした。
この方法であれば船体を動かしたり、手を伸ばしたりすることなく、手許で作業ができるので大変楽である。この方法 であれば肩が凝るということもなかった。ブロックごと制作して組み立てるという方法は現代の造船方法と同じかなと思っ たりしている。
シュラウドとラットリンの制作
今回はラットリンにこだわってみた。とにかくラットいうからネズミ?がマストのてっぺんまで登れるように工夫したの で、これですべてのヤードに上ることができるはずである。
トップマスト周りのシュラウドとラットリンの完成写真。
シュラウドはクロスツリーの間を通した。 デットアイ間隔はキットより少し詰めた
トップゲルンマストのシュラウドにあの大きなデットアイを2個ずつセットすると見映えが悪くなる
と思い、デットアイはクロスツリー側のみに付け、シュラウド側にはフックを付けた。
クロスツリー周りのラットリン ヤードの一番上へ行くラットリン
これからは各マストを船体に固定してロワーマストのシュラウドとラッ トリンの始末をしなければならない。 しかし、マストを固定すると取り回しが大変なので、固定しいないでロワーマストのラットリンを張ることができないか現在思案中である。
当初、ロワーマストのシュラウドは少し太目ものと思ったがキット付属の糸で十分なような気がする。
なお、ラットリンの糸はキット付属の細い方を使用した。この方がいかにも縄ばしごという感じである。バランスもいいようだ。
糸を張っているとケバが結構気になったのでライターの火で軽くあぶって焼き切った。失敗するととんでもないことになるが・・・・。
マストトップ周り
コンパスの改造
あまりにも大きくて、形状も異なるコンパスを本誌の写真を参考に改造してみた。これでも大きいがあまり小さくすると 存在感がなくなる恐れがあるのでこれでよしとした。とにかく入口よりも低くなったので操舵手は覗けるようになったか も?
削りに削ってこのような形状に 金色のプラカラーを塗る 少しはよくなった?
◆3月3日
久しぶりの更新であるが、決して挫折したのでない。そろそろ終盤で、これからが大変であることは認識しているが、写 真コンテストもあるので是非それに参加すべくこれからも頑張るつもりである。
今回はロアマストのシュラウドにラットリンを編むところから作業を進めた。船体には小物がこれから次々と設置するの で、マストと立ち上げるのは一番最後の工程にしようと予定している。
まず輪ゴムで左右のシュラウドを引っ張り、ラットリンを編んだ。瞬間接着剤をしみらせたのでカチンカチンに固まった ので後の作業が楽になった。
板をデットアイの上に接着し、輪ゴムを板に引っかけてシュラウドを固定した後、ラットリンを編んでいく。
間隔は少し狭くしたので時間がかかりました。
船首像はだいぶ後になりそうなので10ミリ角棒から削りだした。本物とは似ても似つかない像であるが雰囲気は出たと 思っている。
腕はまっすぐで少し短い 願望か、巨乳になった 馬の毛はロープをほぐした
この他キットには入ってこないだろうと思われる鐘とキャプスターンを作成した。電気ドリルにマストの余りを挟んで
ヤスリで成形した。
ドリルが回転しています 金色を塗って出来上がり キャプスターンの削り出し
中ぐりをしてから成形します 少し寸詰まりだったかな
鐘は当時は重要な時間の合図用具なので、これがないとサマにならない。しかし、どの位置に着けたらいいのか不明 なので知ってる方は教えていただきたい。インターネットで調べると操舵手が鳴らしていたという説がある。そうするとコ ンパス付近かなと思ったりするが写真を見るとその付近には無いようだし・・・・。困りました。早く八点鍾を鳴らして組み 立てを終わりにしたいものです。
3月4日に映画「マスター・アンド・コマンダー」を見てきました。19世紀初頭の帆船同士の戦いを描いたもので、帆 船模型を制作する上で非常に参考になりました。
たとえば時間を知らせる鐘は三点鍾は「カン・カン・・カン」という具合に連続2点、間を置いて1点を鳴らしました。これ であれば一番多い八点鍾はカンカンの2点×4回で回数がすぐにわかり、七点鍾と八点鍾の区別がすぐにわかります。 勉強になりました。是非ご覧あれ。
◆3月10日
手摺りの自作
手摺りは本誌写真にあるように真鍮の針金とフックを使用して作成した。真鍮はあらかじめナマしていたので作業がやりやすい。
作り方はフックの穴に太い真鍮棒を通し、半田付けをする。ついで細目の真鍮をフックに一回ずつ巻き付けながら全部のフックに取り付ける。その後、ずれないように半田をで固定する。
この方法は半田付けに慣れていないと少し難しいかも知れない。若い頃、回路設計から基板を起こして何百という半田付けをした経験が役に立った。
手摺りの材料。これにフックが必要
手摺りの完成、仕上げは白のラッカーを塗る 後部甲板に仮置きする
◆4月10日
3月の上旬にポルトガルへ旅行したため、作業が大分遅れてしまった。とにかくマストを立てる前に船上に置く小物類 を自作し、設置しなければ先へ進むことができない。理由はハリヤードを張りめぐらせてから小物類の設置をすると面倒 なので、マストは一番最後に立てる予定。
船首部分の鎖とロープの設置
船首部分に鎖とロープを張る。キットとは配置が違うが、本誌の写真を参考にして設置。船首像はキットでは何故か扁 平であるので、船首像は自作のものを利用。しかし、キットとは違い顔がのっぺりしているのは我慢のしどころか。
ウィンドラス巻き上げ機の自作
ポルトガルで買ってきた帆船 折角ウィンドラスを設置するのだから巻き上げ機も自作する
PORTS MOUTH号 鎖は100均で購入した。キットより少し太目
船首部分で自作した小物類
1.本誌の写真を見ると小屋が写っていたので自作した。しかし トイレと比較するとスケールが違う感じである。トイレが大き すぎるようだ。とにかくこの大きさでよしとする。
2.ウィンドラスの改造。全体を低くして幅を太らせた。それにし ても柄が大きすぎる。
3.写真を見ると巻き上げ機の柱は甲板に突き抜けているよう なので、これを自作。留め具かも?
4.巻き上げ機の自作。いつものように電気ドリルで加工。
5.アンカーの鎖の留め具。
6.オープンチョック。前後に2個ずつ設置予定。
船首部分の小物類の設置
小物類の配置 船首側面に蓋を設置
|