趣味のコーナー(4) RCヨット編
このヨットは三十数年前に制作したものです。当時ラジコン機を飛ばしていましたが、よく墜落させていたので費用もバ カにならないということで、墜落の心配のないヨットを制作しました。
このヨットはキットではなく設計から組み立てまですべて自分でやりました。材料はベニヤ板、檜材、バルサなどでほと んどが飛行機と同じ材料を使用した。このヨットの特徴は次のようになります。
(1)船体はできるだけ軽くするためバルサ材を主体に作り上げています。船腹の中央部は2段になっていて、水の抵 抗をなくすように工夫しました。船体上部は幅を広くして復元力を増すようにした。バラストは石膏で型を作り、鉛を溶か してアメリカズカップ艇のような形に仕上げました(当時はこの競技は知りません)。甲板は細い板を何時間もかけて張り 付けました。
(2)このヨットの一番特徴はなんといってもジブセールの張り方にあります。普通ラジコンヨットではジブセールをメイ ンセールにオーバーラップさせることはできないのですが、水引の糸を使用してうまく操作できるように工夫しました。
このためジブの方がメインの1.5倍程度の面積があり、スピードが結構出た記憶があります。この方式は現在のキット を見ても無いようです。
コントロールはラダー、トリム(センターボードに取り付け)、メインセール、ジブセールの4チャンネルを使用した。 これで実物のヨットの操作はすべて行えるようになり大満足。なおメインセールとジブセールは単にスイッチを押すだけ の構造で糸を巻き取るギアボックスを作動させるものです。これでセールを左右に振り分けたり、角度の調節もできるよ うになりました。ジブとメインを左右に広げてランニングも可能でした。もちろんリミッタースイッチも設置してあります。 もう一つ付けたかったものにスピンネーカーです。これの上げ下ろしができればランニングにもっとスピードが出たと確 信していましたが、残念ながら付けることはできませんでした。動力源は模型用の鉛バッテリーを使用して、何時間も遊 ぶことができました。
このようなキットは未だに売られていません。私の模型作り自慢の一つです。
クローズ・ホールドで風上に切り上がっています。 全高170センチ。発航させようとしています。
セールはシバーの状態です。
メインにはバッテンが入っています。 ほぼ真横から風を受けて、ウィンド・ア・ビームで走航中
ヨットの醍醐味はセール操作とそれを利用したタッキングでしょう。池が近くなので機会を見て今度はカタマランで水 中翼を備えたヨットを制作しようかと思う。
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