秋の佐渡島旅行

2011年9月15日〜17日
秋の佐渡旅行
《1日目》
 大学時代の寮仲間達が年1回旅行をする季節になり、今年は佐渡島へ出かけることにした。集合場所は新潟駅という
ことで、本州の連中は新幹線でやってきたらしい。

 北海道からはたった一人で千歳から新潟まで飛行機に搭乗しての参加である。この区間の便は午前と午後の2便しか
なく、乗り遅れたら大変なことなるということで15日午前3時半に我が家を出発した。しかし、いくら何でも早すぎた出発
だったようで、高速道で士別から千歳まで2時間半で着いてしまった。時計を見ると夜明け直後の6時前だった。

 その時、思ったのは歳を取るとどうしても早めの行動をとってしまう自分を見て苦笑してしまった。それでも途中のパン
クや高速道路閉鎖のことを考えると余裕を持って移動することは気が楽である。

 予約していた駐車場はまだ営業もしてない状態であったので、しばらくの間、駐車場横で朝食のおにぎりを食べて営業
開始を待つことにした。駐車場からターミナルまでの最初の送迎車に乗って千歳空港に着いたのは7時を回っていた
が、余裕搭乗でゲートまで行くことができた。結局ここでも搭乗まで1時間半以上待たされる羽目になった。

千歳空港から新潟空港へ
 
    千歳空港も国際ターミナルが新築されました    朝早いので受け付けカウンターも閑散としている
 
ANAとADOの767
 
         Q400の胴体は長いですね               「まりもっこり」ってマリモのこと?
 
        ゲート1番は元は国際線用でした          ANAはQRコードの読み取りになっていた
 
737の主翼にはボルテックス・ジェネレーターが一杯。主翼の設計が悪かったのかな?
 
       川面が反射してとてもきれいでした               秋田市上空を通過中

鳥海山 5年前の東北旅行中にバスで5合目まで登りました
 
  最近はドアが閉まるまで電子機器使用が可能になった。 新潟空港の737。胴体はベア漫画で一杯。

新潟空港は滑走路を2本持つ大きな空港です
 
      空港が大きい割には人影は少ない?           ここからリムジンバスで新潟駅へ
 
新潟駅は万代口が正面のような気がします。ここで今回の旅行連中と待ち合わせ。

ジェットフォイルで佐渡島両津港へ

 
何かしら昔の青函連絡船を思い出しました
 
左はカーフェリー待合室。右はジェットフォイル待合室。椅子が違うのは値段の差?

ターミナルから西港を望む
 
座席は航空機並みにベルト着用が義務づけられています。
しかし外していても注意されることはありませんでした。
 
       いよいよ本船へ乗り込みます             港内を航行中から滑走状態になります

外洋から眺めた新潟市内
 
       フェリーでは2時間半かかりますが            本船では約1時間で到着しました
 
今便の2階席はガラガラで、まるで貸切のようです。

小佐渡が見えてきました。本船は右手から両津港に入港します。
 
両津港へ到着
 
川崎ジェットフォイル929-117
 水中翼船としては全没翼型に属し、翼が全て水中にある。ガスタービンを動力としたウォータージェット推進である。停
止時および低速では通常の船と同様、船体の浮力で浮いて航行し、「艇走」と呼ばれる。速度が上がると翼に揚力が発
生し、しだいに船体が浮上し離水、最終的には翼だけで航行する、「翼走」という状態になる。
 
 船体の安定は Automatic Control System(ACS、自動姿勢制御装置)により制御された翼のフラップにより行われる。
進行方向を変える場合もフラップを使うため航空機さながらに船体を傾けながら旋回する。翼走状態では、水面の波の
影響を受けにくく、高速でも半没翼式水中翼船に比べ乗り心地がよい。

川崎ジェットフォイル929-117(ボーイング929のライセンス)のデータ
  速度: 約45ノット(時速約83km)     航続距離: 約450km     船体材料: アルミニウム合金
  全長: 27.4m   水線長: 23.93m   全幅: 8.53m  吃水: 5.40m(艇走状態でストラットを完全に下げた時)
  吃水: 1.83m(艇走状態でストラットを完全に上げた時) 型深さ: 2.59m 総トン数: 267トン
  旅客定員: 約260名    機関: アリソン501-KF ガスタービン×2基(2767kW×2)
  推進器: ロックウェルR10-0002-501 ウォータージェット×2基

本日の観光場所

佐渡は観光箇所が盛りだくさんあり、個人旅行では全部を回りきれません。
あちこちを観光するのであればタクシーも高いのでレンタカーがおすすめです。
 
        国仲平野を横切り相川の金山へ          昔、鉱石を運び出したトロッコ用トンネル
 
         切り込んだ山は露天掘りの跡          蜂の巣状の山が今春崩れてしまいました
 この山を『道遊の割戸』と言うそうで、人力だけで露天掘りした結果、写真の様に山がなくなってしまったという。
恐るべき、人間の欲望です。

史跡佐渡金山 宗太夫坑
 佐渡金山の鉱石は主に銀黒(ぎんぐろ)と呼ばれる石英中に輝銀鉱および自然金の微粒子が脈状に存在するもので
あった。佐渡には、現在確認されただけで44か所の鉱山遺跡があり、そのほとんどが金銀山や銀山です。そのうち、相
川金銀山・鶴子銀山・新穂銀山・西三川砂金山が、時の中央権力との結び付きなどにより、特に有名な鉱山遺跡として
今日に至っている。

 「宗太夫坑コース」は江戸時代の採掘の様子を約70体の電動人形(ロボット)で忠実に再現した見学コースで当
時の採鉱の様子が手に取るようにわかるようになっています。

「宗太夫坑コース」案内
 
           切符売り場                    階段を下り宗太夫坑へ向かいます
宗太夫坑内部
閉所恐怖症の人はここで働くのは到底無理です
 
宗太夫坑を出ると資料館、売店へ誘導されるようになっています

佐渡金山 資料館

金78t・銀2330tを産出したとは驚きです
 
          まるでアリの巣のようです               金は岩石の間にあります
資料館
江戸時代には5万人もの人達が相川に住んでしたという
 
      12.5sの金塊 時価5千万円なり            延金から切金へ。一枚が一両相当
 
     資料館を出てきたらそこは金一色の売店がありました
 
     ソフトクリームまで金粉をまぶしてありました  まるで雷様が斧で山を裂いたような山(割間歩)です

佐渡奉行所跡 御役所
 佐渡奉行は佐渡島内の民政を管轄する町奉行と、長安期に開発された佐渡金山をはじめとする金銀山の経営を管轄
する山奉行があった。他にも佐渡の海上警衛、年貢の取立を役務とし、幕末には外国船の監視も行っていたという。配
下には組頭2人、広間役7〜8人。以下、定役、並役、使役、同心(70人)、牢守、水主、与力(30騎)など300人いた。

 佐渡奉行所は江戸時代初めに建てられてから消失と再建を5回繰り返しきたが、明治維新後は役所や学校として改
築されてきたが、昭和17年の火災により全てが失われた。その後、平成12年度に御役所部分が復元され公開される
ようになった。

 
図面が残っていたので復元が可能になったという

どこかしこも真新しい
 
      お白州 原告と被告のゴザがある                 奉行所の奥座敷跡

今宵の宿は相川にあるホテル大佐渡に宿泊
露天風呂に入っているときれいな日没を見ることができました
郷土料理がいっぱい出てきました。中でも冷やし柿(右下)が珍しい。
 
20時になると佐渡おけさの踊りと講習会が前庭で行われました
 
踊りに参加すると「習得証」をくれます。見物人にも渡していました。(笑)

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