10月26日(木) クサダシ・エフェソス観光 気温20度 晴れ
オデッサから1077qを航海して、10時にクサダシ港に到着。本船より先にロイヤルカビリアンのブライアンス・オブ・ ザ・シーズが入港していた。本船からの下船が始まる頃になるとトルコの民族舞踊で出迎えを受けた。
港の入口にある要塞 ブライアンス・オブ・ザ・シーズ
民族舞踊でお出迎え。頭のかぶり物はさすがイスラム風です
●クサダシ市街のあちこち
このクサダシは古代都市エフェソスの海の玄関口でもある。エフェソスは紀元前11世紀にイオニア人が建設した小ア ジア最大の都市国家(ポリス国家)が起源で、一時は人口25万人まで増えた交易都市であったが、土砂の堆積とゴート 人、アラブ人の度重なる侵略によって崩壊してしまったという。
今日は午後からこのエフェソス遺跡の観光に出かけた。この遺跡は世界最大級の古代遺跡で、現在も盛んに発掘調 査が行われている。
最初に聖母マリアの家に立ち寄る。伝えによるとキリストが処刑された後、余生をこの地で送ったという。とにかくこの 地方は歴史的に見るとキリスト教とイスラム教がごちゃ混ぜになっている土地なので、しっかりと歴史を勉強してから訪 れるべきだったと後悔したが後の祭りであった。ここでも銃を持った兵士が監視についており、これもテロ対策の一環で はないかと思われる。
次いで今も発掘調査が行われているエフェフォス遺跡にバスで移動する。ここでは現在もコンサートなどに利用されて いるほど音響効果のよい大劇場や世界三大図書館一つとされるセルシウスの図書館など、当時の生活を垣間見ること ができた。
●聖母マリアの家
9月の山火事でマリアの家近くまで火が迫った この湧水を飲むと願い事が叶うという
が延焼は免れた。これも奇跡かも・・・・
洗礼の浴場跡 聖母マリアの家
●エフェソス遺跡
オデオン(小劇場)
現在もなお発掘作業が進められており、いずれはまた新しいこの様な姿が見ることが出来ると思われる
| | | | 当時から鉄が使用されてた | この穴に鉄心が入る | 浴場から水洗トイレへ | そして下水に流す | | | | | お宝がゴロゴロ | 勝利の女神ニケ | これも組み立てるのかな | ハドリアヌスの神殿 |
この遺跡で傑作なのは公衆浴場の水を使用して有料の公衆トイレが併設されていたり、図書館前に売春宿があったり して、その配置が面白い。説明によると図書館から売春宿までトンネルでつながっていたというが、真偽ほどはわからな いらしい。もしかしたら図書館に行くふりをして、トンネルを抜けて売春宿へ通っていた豪傑がいたのかと思うと昔も今も 男というものは同じである。
これほどの遺跡が未だに世界遺産に登録されていないのは不思議である。恐らく発掘後の未整備が一つの原因かも 知れない。いずれしても世界遺産の登録は時間の問題だろうと思われる。
しかし、あの大理石の坂道はいつ滑るのではないかとヒヤヒヤものであった。もし雨が降っていたら恐らく一人では歩 けなかったかも知れない。たしかに遺跡の大理石にも所々に横筋を彫ってあるものがあって、当時も転んだ人がいたん だと思うと、なるほどと納得した。
トラヤヌスの泉 ハドリアヌスの神殿
スコラスティカ浴場の跡
モザイクタイル。さすがにこの上を歩かせては貰えませんでした。
セルスス図書館 智恵の女神アレーテの像 智恵・美徳・学問・運命を象徴して、ソフィア・エピスティム・エンノイア・アレーテ4体の像が置かれている。
大劇場、
昔の港から大劇場まで続く広い港通り(アルカディアン通り) 石棺をのぞき込んでる人がおりました
かってはクレオパトラもここを歩いたというのだが・・・・
帰りのバスは出発時の場所に行くのかと思ったら終点は港近くのモール街の中心で降ろされ、必ず店屋の中を通らな いと埠頭には行けない仕組みになっていた。おまけにチェックがあちこちで実施されいるので乗船するまで結構時間が かかった。そのため輪タクが何台も客待ちをしていた。私のように杖を持っているとすぐ寄ってくる。たかが2,3百メート ルの距離を幾ら取られるのか知らないが、うまい商売を考えたものだ。
19時に本船はギリシャのピレウス港に向け出航する。この航海も終盤に入り、3日後には最終寄港地ナポリへ到着 する予定。
船内では生寿司より刺身の方が美味しかった ギリシャ・ピレウスへ向かって出航
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