10月27日(金) ピレウス入港・アテネ観光 気温23度 快晴
朝6時にはパイロットを拾い、定刻7時にピレウスへ入港した。この港には多数のフェリーや外航船が多数停泊してお り、活況を呈している。アテネへ6qという近さを考えるとアテネの港と言える。
今日はアテネ半日観光と言うことで9時過ぎにバスが本船に迎えに来て、アテネへ向け出発する。最初はギリシャのシ ンボルとして有名なパルテノン神殿が建つアクロポリスの丘へ向かう。神殿は100メートル以上もある丘の上にあり、 あの丘の頂上まで歩くのかと思うと気が滅入ってしまうが、目の前の神殿を見ると是非、近くで見たいという気持ちの方 が勝って、滑りやすい大理石の階段を登り始めた。
やっと丘の頂上まで登って近くで見る神殿は想像していたより大きく、その威容を誇っていた。よくこのような高い丘に 神殿を建てたものだと感心する。おまけに運ぶ材料はすべて石である。どのような手法で建築されたかは定かではない が、当時の建築技術にはただ驚くばかりである。
ピレウス港 本船から下船してバスを待つ
アテネへ向かう途中、ピレウス港近くの海岸で何か黒いスイカのようなものが浮いて動いているものを目撃。よく見ると この季節に泳いでいるいるではないか。それも一人でなく3、4人は泳いでいたようだ。今日は快晴であるが、気温は23 度である。ガイドの話によると年中こちらの人たちは泳ぐという。よく風邪を引かないものだと感心した。
●パルテノン神殿
この神殿はアテナ神を祭る神殿であるが、現在の神殿はペルシャ戦争後に建設されたもので、長さ68.7m、幅30.6m の大きさを誇る神殿。この神殿の名前の由来は、処女神殿と訳されるが、古代ギリシア語では、パルテノスは単に若い 娘という意味という。
アクロポリスの丘に建つパルテノン神殿 2400年前といえば日本ではまだ縄文時代。信じられません。
アクロポリスの丘から市街地を望む フィロパポスの丘の頂上に立つフィロパポスの記念碑
外部を囲む柱はドリス式だが、西側の後陣内部ではイオニア式の様式を取り入れている
丘の北側にあるエレクテイオン神殿 カリアティディスと呼ばるコレー(乙女)像
現在も発掘と修復が行われてます
ヘロデス・アティコス音楽堂(オデオン) アクロポリス博物館
●アクロポリス博物館
●アテネ市内
帰り道はアテネ市内を車窓から見て回り、途中、古代オリンピック競技場に似せたパナティナイコ・スタジアムや大統 領府の衛兵などを下車して写真撮影。13時過ぎには本船が停泊している一番奥まったBポートに到着し乗船。本船に 乗船してからよく考えてみるといつも記念に観光した場所のマグネットを購入しているのだが、今回は観光中に購入する 暇がなかったのが心残りであった。
そこで本船が接岸しているBポートで買おうと思っていたら、ここターミナルはただ広いだけで土産物店は1軒もない。 買う機会を逃してがっかりしていたら、添乗員がAポートには2、3軒の店屋があり、そこでマグネットを売っているとい う。そこで、昼食後、Aポートへ無料のシャトルバスで出かけ、ターミナル内の店で念願のマグネットと帽子をゲットした。 結局、本日の買い物はたった8ユーロの買い物で終り。
ゼウス神殿 ハドリアヌスの門
大統領府 無名戦士碑の前で何かの記念式典が行われていました
儀仗兵。この制服は海軍ですね 野口選手がゴールしたパナティナイコ・スタジアム
サッカー場 国立考古博物館
●国立考古博物館
本船は出航予定の17時になってもなかなか出航しないので甲板に出て見たら、まだ帰船していない人がいるらしく、タ ラップを出したままであった。そのうち猛スピードで乗用車が到着して中から2人出てきて1人はこの船の船員らしく、もう 一人はもやい綱を外す係員であった。
なんということか、遅れた原因はこの船の関係者だったというお粗末であった。とにかく外国人というのは飛行機にしろ 船にしろ至って時間にルーズなのには日本人としては考えられない一幕であった。
本船は17時過ぎに1246q先にある最終寄港地のナポリを目指し、出航した
この港は高速船が多い
港外には多数の船舶が停泊している。ザッと数えただけでも20パイ以上停泊していた
10月28日(土) 終日クルージング 気温24度 晴れ
今日は久しぶりにゆったりとした一日を過ごす。今までの観光の疲れを取るつもりで何もしないで、一日中ブラブラして いた。今日の天気は快晴でイタリアに近づくと次第に気温も上がり、プールサイドでは皆さん水着に着替えて甲羅干しの 真っ最中であった。さすがにプールで泳いでいる人はほとんどいないが、それでも二人ほど泳いでいた。しかし、すぐプ ールから上がってジャグジーへ直行していた。
17時頃、長声一発の汽笛を鳴らし、シシリー島とイタリア本土の海峡にさしかかる。この海峡は往路ではよく見なかっ たが、復路では日没と重なりきれいな街並みを見ることができた。このくらいの距離であれば橋かトンネルを作れば簡 単に本土と島を行き来できるのになぜ工事をしないのか、ちょっと疑問である。
写真を取ってからそのままディナーに出かける。今日は3回目のフォーマルである。食事を終了したとき、恒例のシェ フ達の紹介、ウェイター達の「蛍の光」の大合唱で大いに盛り上がった。今回のクルーズもいよいよ大詰めにきたという 感じである。明日は最後の寄港地ナポリに到着する。
気温も上がり、プールサイドは甲羅干しで一杯
さすがにプールに入っている人は少ない
デッキゲームの定番「シャッフルボード」
夕方近くシシリー島とイタリア本島のメッシーナ海峡を通過する。 最短距離はたった3qしかない。
海峡を抜ける頃、日没になりきれいな夕日を見ることができた
最後のフォーマルでのディナー
恒例のシェフ・ウェイターのお別れ挨拶
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