3月25日(水) 小笠原・二見港出港

 小笠原2日目の朝は揺れのない船室で気持ちよく起床しました。気温は昨日よりも寒くなり、10時頃から小雨か降っ
たり止んだりのの生憎の天気となった。

 朝食をとった後、通船に乗り二見港へ再び上陸。午前中はオプショナル・ツアーのワゴンバスに乗り、島内北部を見て
回る。その後、島内で昼食をとり、午後からは村営バスで南部方面を車窓から眺めながら、小港を往復して青灯台へ戻
りました。小笠原の観光はこれで全て終了。終わってみると、ちょっと物足りない感じである。あと一日あれば島内を隈
無く回れたのになと思ったりしている。一番残念だったのは、あまりにも寒くて海水浴ができなかったのが心残りであっ
た。

 早めに帰船して一風呂浴びる。本船ような展望浴室という大浴場があると、キャビンのシャワーなんてとても使用する
気にもならない。これは日本船だからこそ可能なことであろう。船会社に感謝!
  
朝食いつものワンパターン。もう少しバライティに富んだものが欲しい。
  
     この場所からテンダーボートを降ろしました              海上自衛隊基地
  
    この基地には厚木からUS−2が飛来します         飛行艇が岸に上がるスリップウェイ

★父島北部ワゴンバスツアー

 今日のオプションツアーは「父島北部ワゴンバス観光」に参加して、父島北部の景勝地2カ所を短時間で巡るコー
ス。最初は宮之浜地区にある「ウェザーステーション」を訪れる。

 ここは父島の北西端に位置し、正式名は「三日月山展望台」と言うらしいが、気象観測のドームがあるため、「ウェザ
ーステーション」と呼ぶのが一般的だそうです。我々は午前中に訪れたため、残念ながら、ここから眺める、美しい夕日
の風景を見ることはできなかった。

 展望台からはクジラの潮吹き(ブロー)をあちこちで見ることができました。なお展望台に登る道の途中に「父島要塞大
村第二砲台跡」という戦跡もあるらしいが、時間の関係でここはパスしてしまいました。


 このバスでツアーに出かけました     見事なガジュマルの木です         気象観測機器

  
この場所は高台に位置しているため各種のアンテナ並んでいます。
  
展望台から大村地区の市街地と本船を見る
  
時々小雨の降る中でしたが、たくさんの島々を見ることができました
  
  あちこちでクジラの潮吹きを見ることができました      遠くに見える南島(左写真)と西島(右写真)

 次に訪れたのは宮之浜園地。ここは父島の北部にあるビーチで兄島が間近に見えます。ビーチは珊瑚礁であるので
魚が豊富でシュノーケリングに最適だそうです。ただし、ビーチには浮きが2つほどあり、これよりも先へ調子に乗って沖
合いまで行くと、急に潮の流れがきつくなり、観光船に接触したり、遠くへ流されますのでくれぐれも気をつけて下さいと
のことでした。泳がない我々にとっては無用な注意でした。

  
ここ宮之浜は水遊びをするには最高の場所です
  
浜辺は澗のようになっており、目の前に兄島が見ることができます
  
             タコの木                 ガジュマルの木。この木は外来種であるという
  
浜辺一帯は緑に囲まれ、素晴らしい環境のようです。
  
この山羊も人が持ち込んだもので、現在は野生化しています

崖の途中に山羊が見えます
  
街へ戻るときここで一休み。ここでもクジラのブローを見ることができました
  
亜熱帯の珍しい花々。名前はわかりません。

★昨日と同じ「丸丈」で昼食

 2時間程度のツアーも終了した頃には12時近くになっていたので、我々は本船へ帰らないで、町で食事をとることにし
た。場所は迷うことなく昨日と同じ食堂に入ることにした。

 今日は身の厚さが3,4pもある「ソデイカ刺身」、人相の悪い「アカバの唐揚げ」「ファッション・ジュース」を注文
した。いずれも小笠原名物ということで食してみた。刺身は北海道のイカ刺しの方が美味しい。
  
     本体は一抱えもあるという「ソデイカの刺身」       「ファッション・ジュース」は美味であった
  
「アカバの唐揚げ」は二人で丁度よい分量でした

★村営バスで南部地区をウォッチング

 昼食後は町を歩いてもすぐに町外れに来てしまうので、それではということで村営バスに乗って小港まで往復してみ
た。片道200円でどこでも降ろしてくれるが、一度降りると次のバスまで待たなければならないで、往復ともバスに乗車
したまま、周りの風景を眺めるだけで我慢した。
  
         青灯台のバス停から乗り込む            二見港岸壁。「ははじま丸」が停泊中
  
           小笠原海上保安署                     東京電力の火力発電所
  
境浦に横たわる「浜江丸」。昔はもっと沖合にあったのが、津波でここまで流されたという

★二見港出港

 本船は定刻17:00に二見港を出港し、一路帰路につく。出港に際して「おがさわら丸」と同じような盛大な見送りを受
けるのかなと期待していたら、至って地味なものだった。本船の乗客も全員が出ている様子もない。また大声を出して別
れの挨拶をすることもなく、まことに静かな出港風景でした。

 それでも10隻近くの船が二見湾を出るところまで見送ってくれました。本船が出航してしまうと、恐らく町は火の消えた
ようになるに違いない。それでも来週になれば再び「おがさわら丸」でどっと1000名近くの観光が訪れるので、すぐに活
気が戻ることになるだろう。
  
  本船からも座礁した「浜江丸」の一部が見えました       係留ブイから舫を外して出港しました
  
    見送りの船がしばらくの間、伴走しました。       ブリッジの上で逆立ちを見せてくれた若者

★本日のディナーは和食のフルコース


       《和食のフルコース・メニュー》

・蟹とフルーツトマトの尊菜餡
・鮃の昆布〆
・鯛の子と牛蒡の煮付け
・鶏もも肉の山椒焼き
・ざる豆腐
・河豚の唐揚げ
・吸い物 筍 若布 三つ葉
・香の物 あかかぶ漬け 刻み壬生菜
・御飯
・生姜プリン



     毎食事にこのようなメニューが出されます

和食はこの程度のものが出ると食べましたという感じになります

  
本日のショーは「ブロードウェイ・ミュージカル」です。名作のさわりを次々と披露しました

 帰りのクルーズは行きとはうって変わって、平穏な航海となりそうです。それでも、外へ出てみると相変わらず白波が
立っており、風も強い。この時期の太平洋はいつもこのような状態が普通なのかも知れない。明日は終日航海なのでま
だ探検していないところを見たり、孀婦岩・鳥島の周遊が楽しみである。

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