3月26日(木) 終日航海
一夜明けると波は大分収まっていたが、、ボートデッキに出てみると、まだ風が強いようで、歩いている人を見るとフー ドを被りながらの散歩である。明日は下船なので午後から荷物の収納準備をする。荷物は本船から自宅までの託送な ので、廊下に荷物を出しておけば、後は自宅で待つだけなので非常に楽チンである。
きれいな朝日が上りました いつものシンプルな朝食
★孀婦岩周遊
8時過ぎ、船内放送でまもなく孀婦岩に到着するので本船はこの岩を一周する旨の放送があった。ボートデッキへ出て みると目の前に大きな岩がそそり立っていた。太平洋のど真ん中にニョッキリと顔を出している姿は異様に見える。本船 はゆっくりとその岩を1周して次の目的地である鳥島へ向かった。
孀婦岩(そうふがん、後家さんの意)は東京の南約 650 キロメートル、鳥島の南約 76 キロメートルに位置する標高 99 メートル、東西 84 メートル、南北 56 メートルの顕著な黒色孤立突岩。火山性の玄武岩であり、頂上付近には水面に 対して垂直方向の柱状節理が認められる。面積は 0.01 平方キロメートル。カルデラ式海底火山の外輪山にあたり、孀 婦岩の南西 2.6 キロメートル、水深 240 メートルには火口がある。
その形状のために上陸することは困難であるが、ロッククライミングなどで上陸・登頂した例がわずかに存在するが、 転落事故も記録されているという。周辺は航海の難所ながら、豊かな漁場として伊豆・小笠原漁民に知られる。また、高 い透明度と豊富な魚影からスキューバダイビングの聖地とする人も多い。こ のような近寄り難い姿は、いにしえから船乗 りの信仰を集め、崇められる存在だという。
同じ岩でもぐるりと一回りすると岩の形状が変化しているのがよくわかります 東西南北からの風景 この海域はクジラが相当数いるらしく、あちこちでブローしているのを見ることができました ブローは見えるのだが、クジラの姿は見ることができなかった。
★船内あちこち その2
案内所のてるてる坊主 コーヒーを飲んでいると、防火壁の開閉訓練がありました
船長と共に 上級クラスの専用の食事場所、グラン・シエクル
ブロムナードには売店があります オープンバー
展望浴室 オブザベーションラウンジ
ジムナジウム トップラウンジ
ゲームコーナー 上級クラス用喫煙室
スポーツデッキではスカットボールの真っ最中です
本船の航跡 カードルームで一服
茶室(楽水亭) シアター
レセプションルーム 本船専属のバンド演奏
★鳥島周遊
本船は11時半頃に鳥島へ到着し、鳥島周遊が始まった。山階鳥類研究所の所員の説明を受けながらアホウドリの営 巣地を捜すが、中々見つけることができない。おまけに風が強く、歩くのもままならない状態。それでも島陰に入ると一転 して無風状態となる。その時、アホウドリの営巣地を発見。多数のアホウドリが卵を抱いている様子が双眼鏡を覗かなく てもよくわかった。1時間ほどかけて島を一周した後、帰港地の横浜に向け進路をとった。
鳥島のアホウドリは、布団用の羽毛を採るための乱獲で激減。現在は約2000羽しか生息していないと推定されてい る。繁殖地は鳥島と尖閣諸島に限られ、このうち鳥島が世界最大の繁殖地となっている。
しかし、この地も将来の火山活動で、同島に繁殖地をもつ国の特別天然記念物である「アホウドリ」が壊滅的な被害を 受ける恐れがあるので、ひなを300キロ以上離れた小笠原・聟(むこ)島列島へ「移住」させる計画が進んでいる。移住 計画は山階鳥類研究所と環境省、米国魚類野生生物局が共同で計画し、同研究所はすでに事前調査 を終えて、移住 はすでに08年から始まっているという。
南側は溶岩流の跡などがあり、荒々しい姿を見せている
北側は反対になだらかで、植物も生えているようだ。 鳥島も一周すると島の形状が刻々と変化する。 アホウドリは意外とスピードのある飛び方をしていました
営巣地を分断するように火山灰が流れている。 この営巣地には多数のデコイが置かれているとの説明
昼食は朝食にうどんが付いたような代物 タコのラブ・ラブ?
これが一番安いキャビンです。住み心地はまあまあでした。
★本日のディナー風景
誕生日にぶつかるとバンド付きで♪Happy birthday to you 〜♪。ケーキを食べたかったナ。
メニューが一つしかないのが、この船の欠点かも知れない
終日航海の日程も終わり、いよいよ明朝には横浜港へ到着し、このクルーズも終了する。本船は明日の夕方には「春 の伊勢志摩・鳥島周遊クルーズ」へ出発するという。乗客の中には引き続きこのクルーズへ参加するという若者もいて 下船の準備は関係ないという顔をしていた。よほど日本船が好きなんだろうと思う。さらに4月1日から102日間をかけて 「世界一周クルーズ」に出発するという。
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