9月27日(日) モンテカルロ 27度 晴れ

 朝起きると本船はすでにモナコの港外に到着するところであった。遠くから見ると市街地は山の斜面に張り付いた
街という感じである。見渡す限りが一国とは驚くべき小国である。

 それでもモナコはフランソワ・グリルマルディが当地を始めた1297年以降、幾度と無く危機にさらされなからも70
0年の歴史を持ち続けて独立国を守っている都市国家であり、首都モナコ市がそのまま全領土となる、また、この国
はバチカンに次ぐ世界で2番目に小さな国で人口は約3万2千人。19世紀まで何もなかったこの場所にカジノを築
いたのが当時の大公シャルル3世であった。以後、モナコは100年にわたり高級リゾート地として栄える。そして19
56年にはハリウッドの女優であったグレース・ケリーを后に迎えたことで、モナコは一躍、世界的に有名になった。

 今日は久し振りのテンダーボートによる上陸。モナコは坂の多い街なので、あちこち見て歩くのが大変なので、みん
なと途中で別れ、我々は宮殿までの坂を徒歩でゆっくりモードで登った。宮殿では衛兵が守衛所から出て、時々歩き
回るのを見物する。11:50から衛兵の交代を見てから、宮殿内の見学をする。今日はどういうわけか無料であっ
た。宮殿内部は撮影禁止なので写真はありませんが、他の宮殿と同じく豪華な宮殿でした。一番目を引いたのは
イニエ大公一家の肖像画でグレース妃と子供達一男二女の5人が描かれていた。

 王宮内部を見たあと隣接する博物館に入る。ここでも撮影禁止で写真を撮ることが出来なかった。ここではナポレ
オン時代以降の服装、武器などが展示されていて、当時の服装を間近で見ることができ勉強になった。博物館を出
たあとは、来た道を戻らないで、ほかの坂道をあちらこちらを見ながら坂を下りて行き、テンダーボートの船着き場へ
戻る。この街は道に迷ったら、とにかく下れば必ず海岸へたどり着くので安心です。

 帰船して昼食を取った後、3時からいつものゲームに参加する。今日はフットボールをゴール目がけて狙うゲーム
で、このゲームでダムドルを3枚ゲットした。この頃になるとゲーム参加者が、お互いに顔見知りになり、和気あいあ
いで、ゲームに興じるようになってきた。

 本船は夕方17時にはモナコを離れ、一路イタリアのチベタベッキアに向かう。出航風景を見ていたら、沖に向け
て回頭していた船首を元の方向に戻している。後で聞いたら本船で急病人が出たということで、出航が30分ほど遅
れた出航となった。
キャブテンログによるとロッテルダムからすでに2,411海里(マイル)も航海している。

●入港風景

          モナコは岩山に張り付いたような街のようです

                     入港直前のモナコの市街地。たったこれだけ広さでも独立国です
  
           モナコ水族館                    高いビルも結構ありました
  
朝食をとったレストランから市街地を望む

岸壁はすでにムジカのクルーズ船が接岸していたため本船は沖がかりとなった

MSC SINFONIA
●今日の上陸はテンダーボート
  
テンダーは4杯降ろしてフル活動でした
  
ミズスマシのように走り回っています

テンダーは右側の岸壁に接岸し、これから宮殿までエッチラ、オッチラ坂を登ります
  
     船着き場に要塞のような城壁を発見             ようやく宮殿広場に到着

宮殿広場の向かい側はショッピンク゜街が広がっています。ここでもミニトレインが走っていました。

●モナコ宮殿
衛兵は時々守衛所から出て、歩きます
  
   宮殿とは言っても外観は普通の建物でした             派手な色をしたワシ?
  
宮殿の入場料はなぜか無料
  
宮殿の広場から見た山と港
  
ここから美しい市街地を眺望できます。大砲の弾は溶接してあるのには笑えました

山の頂上にはレーダーサイトがあるようです
  
この大砲は大分近代的なもののようです
  
衛兵交代の時間までこのカフェで一休み

●衛兵の交代

ラッパ鼓隊を先頭に衛兵の交代が行われました
衛兵交代はきびきびとした素晴らしいものでした

    
       宮殿の一角に日時計がありました              果たしてこの人物は誰でしょう
  
   衛兵交代が終わると広場は閑散としています        像の上にカモメが一羽とまっていました


宮殿から見た港。停泊している船はいずれも高価な船ばかりです

1隻何億円もするようなヨット、モーターボート、クルーザーがズラリと並んでいます
  
宮殿から市街地を望む
  
宮殿の周りはきれいな花が一杯咲いています
  
さすがに年季の入った城壁が続いている
  
このようにどこを歩いても坂の連続です
  
    一段低い坂から宮殿の一部をパチリ           所々に休憩場所があり、池もありました。

●モンテカルロ港で見かけた船の数々

シンフォニア号が一足早く出航していきます

我々が乗船しているロッテルダム号
  
このようなクルーザーの持ち主の顔が見たいものです           警察のパトロール船
  
今回の本船の停泊はテンダーボートで10分くらいの沖合でした

最初は同じ間隔で見事に帆走できると感心しましたが、よく見ると
モーターボートで曳航されていました(笑)
  
クラシックな船もあちこちに見受けられます

本船を見送りに来てくれた豪華クルーザー
  
このクラスのクルーザーは一体いくら位するのだろう

 昼食をとってからは船内をあちこち見て回ったり、ゲームに参加したりして、時間を過ごす。このような時間を持つ
ことができるのはクルーズでしか味わえないことである。とにかく時間があれは旅行はクルーズに限るというのが感
想です。できれば日本語が通じる日本船が最高なのですが、何しろ、やたらと値段が高いのが玉にキズである。日
本船も外国船程度まで価格が下がれは大いに利用したいものだが、今のところ下がる様子は全くないようである。

  
エレベータのマットは曜日の入ったもので、毎日取り替えています。係は大変です。
  
本日のゲームはホッケー用のゴールへサッカーボールでシュートするというもの
  
        珍しく串刺しが出ました                     ウサギかな?
 

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