9月25日(金) バルセロナ 1日目 27度 晴れ

 今日は終日航海のようなもので、午前中は昨日からの航海が続き、午後3時過ぎにようやく、バルセロナ港へ到
着した。夕方に到着したということで今日の上陸は中止することにした。このような時間帯の入港は初めての経験で
ある。それでも本船が到着すると続々と下船していく人達が列をなしていた。夕食もとらず、夜のバルセロナ観光へ
出かけたとものと思われる。

 バルセロナはカタルーニャ地方の州都であり、人口は150万人を超える大都市。イスラム教徒がイベリア半島の
大半を支配していた9世紀頃にカタルーニャ地方はフランク王国に支配されるようになり、現在は中世ヨーロッパとイ
スラム文化の影響を受けて約4世紀にわたる黄金時代を迎えた。一時はスペイン統一のため衰退したものの、18
世紀後半にはカタルーニャ・ルネッサンスを迎え、ガウディーをはじめとする建築家達の作品が市街地に並ぶ。

 なお、スペインの観光については、2005年の旅行記「情熱の国スペイン10日間の旅」がありますので合
わせてご覧下さい。この旅行ではバルセロナ、コルドバ、セビリア、ロンダ、コスタ・デル・ソル、ミハス、グラナ
ダ、トレド、マドリード、セゴビアなどを観光してきました。

 今日はゆったりとした一日であったので、11時からフリスビー・トス大会(4ドル)、チッピングゴルフ大会(2ド
ル)、バレーボールゲーム大会(2ドル)、ダーツ大会(3ドル)と矢継ぎ早にゲームに参加して大量のダムドルを
ゲットした。

 夜9時半から、現地のスペイン舞踊のダンサー達が乗り込んできて来たので、本場のフラメンコショーを観賞
る。船会社主催の演し物より、こちらの方がずっと良かったというが感想。しかし、以前、スペイン旅行の時、鑑賞し
た、食事付きのフラメンコショーと比較すると格段の差があるようだ。

  
       朝食時に朝日が昇りました。            朝日を浴びて水泳中。年寄りの冷や水?
  
スイート階はドアやエレベータの入口から違う。さすが船底にある我々の部屋とは相当違うようです。

●今日のゲームは盛りだくさん
  
今日は盛りだくさんのゲームに参加しました。
  
プールにある浮き輪に入れるのはとても難しい
  
     相手コートへ入れるだけ。簡単すぎ            ダーツまがいのボール投げ
  
今航海で始めてイルカの集団にお目に掛かりました

●バルセロナ港到着
 本船は予定入港時間よりも早く、15:30にターミナルへ接岸した。すでに岸壁には3隻のクルーズ船が入港してお
「ルビー・プリンセス」と「ファンタジア」の隙間にお邪魔する。よくあの狭い間にうまく接岸するとは驚きである。

バルセロナの市街地は右側に広がっております

ルビープリンセス
  
   ファンタジア。後方はコスタ社のクルーズ船     プリンセス社の船は船首と船尾に特徴があります
  
 どこの港でも見かけるaccona社フェリー。       間もなく岸壁に接岸します。
  
ムンジュイク公園の近くにモンジュイク城があり内部は軍事博物館になっている

本船から見たバルセロナ市街。聖家族教会やコロンブスの塔が見えます。
  
今日は下船しないで船上から市街地を眺めて終わりにした。
  
これから街へ繰り出す人も結構おります。帰りはいつになるやら・・・

  
本日のディナーは結構いけました。できるだけ肉料理は避けています。

●本日の演し物は地元のスペイン舞踊
 今日のエンターテインメントは現地から乗り込んできた本場のフラメンコショーでした。今まで本船専属の演し物ば
かりで少々食傷気味であったので、現地のダンサー、歌手が出演してくれたのは新鮮でした。

 本場のフラメンコとは言っても以前の旅行で見た本格的なショーとは大分格が違うようで、踊りにもピンからキリま
であることがわかりました。それでも結構、楽しむことができた。
  
踊りよりも歌の方が上手だったのが印象に残りました
  
女性ダンサーの衣装がダサかったナー
  
                 船の演し物よりはよかった                これは一体なんでしょう?
バルセロナを出航するとスペインとも、これでお別れである。

9月26日(土) バルセロナ 2日目 27度 晴れ

 今日は9時から本船のブリッジ見学をした後、その足で下船し、シャトルバスで街へ出かける。シャトルバスは往
復3ドルも取られた。シャトルバスが有料というのも珍しい。バスはCターミナルからコロンブスモニュメント間を往復し
ていた。

 バスを降りて早速、目の前にあるコロンブス・モニュメントの展望台に上がり、街を一望ししようとしたが、近くで展
望台を見ると足下までスカスカ状態。これでは高所恐怖症の私にとっては、塔に上がっても身動きが出来ないのが
目に見えているので中止する。それではということでモニュメントに隣接しているバルセロナ海洋博物館へ向かう。
ここでは入場料が無料でたっぷりと2時間余り館内を見て回ることができた。

 今日は土曜のせいかあちこちで大道芸が繰り広げられていた。それを見ているだけで楽しい。コロンブスの塔の近
くにある広場のテント村では古物・骨董市がズラリと並んでいた。その中には懐かしいブリキのおもちゃ、カメラ、蓄
音機などの骨董品がところ狭しと陳列されていた。塔の近くの公園で休んでいたらプロペラ形の落ち葉(カエデ?)を
拾う。本来は枯れて回転しながら落ちるのだが、拾ったのはまだ青々として重いため、上手く回転しないようだ。

 13時には本船に戻り、昼食を取った後、直ちにドル稼ぎに出かける。今日はWiiのゲーム機を使ったボーリング
大会でストライクを出して3ドルゲット「やったぜ!」と得意満面であった。

 その後、シャワーを浴びてから出航風景を見物。3時半の乗船門限時間を遅れること15分。ようやく最後の夫婦
が乗船する。みんなにヤンヤと冷やかされて、本人達は照れ隠しに手を振って乗船していた。それでも予定より10
分早く、15:50には長声一発を鳴らして出航。今日のシアターはあまり面白くなさそうなのでパス。早々にベットに潜
り込む。

●ロッテルダム号のブリッジ見学

ブリッジは船幅一杯に広がっているため、広々としている。
  
    気圧計がぶら下がっているのはご愛敬               士官になったつもり
  
接岸用の操舵機器で、ブリッジのはみ出し部分にあります。床の一部分は透明で船の真下が見えます。
  
エンジン関係の操作盤。スクリューが2軸なので2組ずつ並んでいます
  
航行用パネル@
  
航行用パネルA
  
航行用パネルB

航空機で言うとFMSに相当するものと思われる
  
       舵輪は木製でグルグル回すのが船らしくていいのだが、現在は舵角だけ動かせばよいので
ハンドルの上の部分は切り欠けになっている。コンパスも電子式である。
  
      望遠鏡付きの方位計                      コミュニケーション関係
  
係留関係のマニュアル
●バルセロナ港周辺散策
 シャトルバスで旧市街地の目抜き通りであるランプラス通りで降ろされ、そこから歩いて港周辺を散策する。バルセ
ロナ市街の主な観光地は以前に見ているので、オプションの申し込みはしなかった。

 この辺りは通りの真ん中に大きな遊歩道があり、大道芸人がいろいろな芸を演じていて黒山の人だかりです。また
広場では臨時のステージが設えており、そこで音楽を大音響で演奏していた。また近くには骨董屋が店を並べてお
り、この広場だけでも結構遊ぶことができた。

 その広場の中心に建っているのが60mのコロンブスの塔があります。塔の上に立つコロンブスは1492年、新大
陸を発見し、タバコやジャガイモ、トマト、ひまわりなどを持ち帰りました。この煙草のお陰で今も禁煙ができない老人
がここにおります。トホホ・・・・

このロープウェイはフニクラの終点であるモンジュイックの丘から港を横切って、
バルセロネータという浜辺まで繋がっています。この塔は港の中継塔で、ここでも乗り降りできます。
   
広場の中央に立つコロンブスの塔

 コロンブス像が指差す方角は当然大西洋の彼方、アメリカです。また左手にはアメリカ土産のパイプを持っていま
す。この像は1888年のバルセロナ万博の際に、カタルーニャとアメリカの交易を記念して建てられました。塔内は
展望台になっています。

 ところで、なぜコロンブスがバルセロナに?という疑問がありますが、コロンブスはイタリアのジェノバ生まれのイタ
リア人というのが通説ですが、この地域では、コロンブスはカタルーニャ人だったという説があるようです。15世紀に
この地域に住んでいたコロン一族に生まれ、彼が通ったとされる教会の紋章がコロンブスの紋章と一致することなど
がその理由だという。また遠征に際して、スペイン王国がパトロンになっていたというものも、その理由の一つかも知
れません。

  
このモニュメントはバルセロナ港の一角、ちょうど街からの幹線道路が港に入り込むところの
大きなロータリーの部分に、道路を跨ぐように設けられています
  
ランプラス通りの終端にある広場

●バルセロナ海洋博物館
 ランブラス通りの一番下、海の近くにある海洋博物館で、大変歴史のある建物です。まず最初に建てられたのが、
アラゴン王国の時代の1243年に王立造船所として、主にガレー船を製造していました。内部は広い空間を高い柱
が支えていて、その上に屋根があるもので、この建物を見るだけでも、かなりの価値があります。その建物の横に
は、13世紀の壁が残り、風情を添えています。

通りの近くにあるバルセロナ海洋博物館
画像をクリックすると博物館へジャンプします

●骨董屋が立ち並ぶ港広場の露店

骨董品ならピンからキリまであります
  
商品の価値がわからないためか、随分高いように思いました

●広場や通りは大道芸で一杯
  
      この舞台で音楽演奏をしています              露店は子供達で一杯です
  
どこかのバンドの真似をしているのか、当方にはわかりませんでした

吹き流しを縦横に駆使した芸術的なパフォーマンスでした
 
重たい吹き流しを振り回しています

日本でやったら流行るかも知れません
 
これだけ振り回すためには相当な体力が必要な気がします
       
             帰りのシャトルバス                ゲームのスタッフと隣り合わせでした
  
本船から見た港周辺風景
  
     右側に特徴のある水道局が見えます            聖家族教会は間もなく完成かな?
  
今日のゲームはWiiを使ってボーリングを行いました

●次の寄港地モンテカルロへ向け出港
  
予定より早くバルセロナ港を出航しました
  
     ピサの斜塔を真似た?港湾施設               遺跡かと思ったら墓地でした

    
   ここにも日本の凧がありました    公園で拾ったカエデの種子?  ここにもヘンリー君がおりました
  
今夜のディナーも美味しかったです
      
 これはサルだとわかりました       バルセロナ16時出港ですが、10分早く出港しました

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