9月22日(火) カディス 33度 晴れ
今日は市街地が近いカディス港の岸壁に、夜も明け切らない7時には接岸していた。昨日の航海は静穏で本船は
全く揺れを感じさせない穏やかな航海であった。また、本船が大西洋を南下するにつれて気温がどんどんと上がり始
め、当地では真夏を思わせるような気温になった。
ガディスはスペインアンダルシア州ガデス県の県都で、ジブラルタル海峡に近い大西洋に位置するコスタ・デ・ラ・
ソル(光の海岸)にあって、大西洋に突き出た要塞の街。現在は人口14万2千人が住む港湾都市となっている。コロ
ンブスの新大陸発見以降は、中南米の玄関口として繁栄した。半島の先端の三方が海に囲まれた一帯が旧市街で
北側にあるミナ広場の近くにあるカディス博物館には1100以前のフェニキア人によって築かれたものやムリーリョ
やモラレスの作品が展示されているという。
我々6人のご一行様は本船を10時過ぎに下船して市内見物に出かける。名所は狭い範囲にたくさんあるのだが、
いざ地図を頼りに歩いたら、結局、大聖堂とタビラの塔を見学しただけで終わってしまった。何しろ同じような建物の
間にある細い道を歩くため、方向すらわからなくなる始末。ガディス博物館に行こうとしても、ひたすら街の中をぐる
ぐる歩くだけで博物館を見つけることが出来なかった。本船には13時過ぎに帰ったが、歩き疲れのため一休みしな
ければならないというお粗末な散策でした。ヤレヤレといったところです。
それでも昼食をとったら元気を取り戻し、満充電状態になる。早速、午後からダムドルがもらえるホールインワンと
バスケットシュートに挑戦し、二人で7枚ゲットした。最後にどんな賞品をもらえるか楽しみである。
次の寄港地マラガまで146マイルと表示されている。この区間を約12時間かけて航行する。
かなり、ゆったりモードで航行するようだ。
この時期はまだ夏時間のためか7時を過ぎてもご覧の通りの暗さです
着岸する頃になってようやく朝日が差し始めました
本船より先にタヒチアン・プリンセスが入港していました
9時過ぎになると三々五々、続々と街へ繰り出していきました
●本船から見た街並み@
朝日を受けてたくさんの塔が見えます
下船して最初に見物したのが正面に見える記念塔です
さぁ、これから下船してカディスの街を見物するのだ
●カディス市内あちこち
最初に訪れたのは1812年憲法の記念碑
船着き場近くにある古ぼけた建物 シティホール
●大聖堂は16世紀末に、旧大聖堂が焼失して、1776年からバロック様式で建築が始まったが、完成したのは1
16年後。このため、ロココ様式、最終的にはネオクラッシック(新古典主義)様式に。大聖堂に輝く金色のドームが
印象的。礼拝堂には、旧聖堂から引き継いだ多くの絵画があり、内装も豪華。
大聖堂内部
スペインには似つかわない衣装と音楽が流れていました。ペルーの民族衣装らしい。(右)
広場からタビラの塔へ タビラの塔入口
カディスの商人達は、船の到着を見られるように、自宅に塔を建て、18世紀には、カディスには160もの塔が立ち
並んでいたという。タビラの塔もその商人の名に由来し、カディスで最も高い建物といわれている
。
この界隈には小学校から大学まであります 高校前の看板にはすでに終わった航空祭の
ポスターが貼られておりました
ヘノベス公園までやってきました。
歩きすぎて大学の石段で一休み 文化センターになぜか大砲がありました
この街はあちこちにこのような広場があります この三輪車は今流行中?パリでも見ました
●本船から見た街並みA
本船を下船して大きな通りを渡るとこの建物があります
ひときわ目立つ大聖堂
さすが100以上もある塔が目白押しに見ることができます
小径を迷いながら歩きました
船旅はこのようなユッタリさが最高です 通船が本船まで近寄って見物していきました
メインはやはり魚料理をオーダーしています 今日は象さんだとわかりました
本船は定刻通りに岸壁を離れ、次の寄港地へ向かいます
パイロット船が水先案内人を拾って港へ戻ります。ほとんどのパイロットは手を振ってくれます。
●見事な日没
今日の日没はとてもきれいでした。(DHR処理)
日没寸前のグリーンフラッシュが見えるかなと思いましたが残念ながら駄目でした。
●ジブラルタル海峡通過
今日といっても実際は24日になるのですが、夜中の1時過ぎにジブラルタル海峡を通過しました。22時頃、一旦
ベットに入り、「夜中に起きるぞ」と頭に言い聞かせたお陰で午前0時過ぎには目が覚め、早速カメラ持参で甲板に
出て、1時間近く海峡の通過を見物しました。
海峡を見るとヨーロッパ側はあまり街の灯りは無く、寂しいものだった。それに対してアフリカのモロッコ海岸はあち
こちに光の帯を見ることが出来た。この海峡の最短距離は15qということもあって、確かに両岸の街の灯りを垣間
見ることが出来た。
できれば昼間に通過すれば雄大な景色を見られたのでは無いかと思うと残念な気持ちで一杯でした。また地中海
側の出口では多数の船舶が往来しているのを見ることができた。
ジブラルタル海峡は、ヨーロッパのイベリア半島とアフリカの北端を隔てる海峡。大西洋と地中海の境に位置して
いる。水深は286m、海峡の幅は14km〜44kmであり、海岸線が60kmにわたって延びている。見物していたら、この海
峡を舞台にした「U・ボート」 (映画)を思い出しました。確かにこんな狭い海峡で敵に見つかったらひとたまりもないこ
とを実感した。
部屋に帰って来たときの現在地 遠くに街の明かりが続きます 本船の前方を航行する客船
アフリカ側は街の明かりが帯のように続いています
それに対してヨーロッパ側は所々に点々と明かりが見えるばかりです
地図で調べてみるとモロッコのタンジェの港らしい
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