9月16日(水) アムステルダムからロッテルダムへ 17度 曇り

 朝4時半に起床。当地はまだ夏時間のためか外はまだ闇夜で、木星の近くに
三日月が輝いていた。その横をスキポール空港から離陸した飛行機が上昇して
行くのを見ていると、何とも幻想的な光景であった。

 このような朝早い時間でもシャトルバスが運行され、ホテル客が続々と乗り込ん
でいます。そんな光景を見ながら喫煙。なにしろ喫煙は玄関前のみですので・・・

 我々は朝食を済ませた後、10時にバスに乗り、本船が待つロッテルダム港
向かう。約1時間余り高速道を走り、港へ到着。ターミナルで乗船手続きを終了し
た後、ようやく我が家(船室)に落ち着く。その後、昼食とっている間にキャビンに
スーツケースが届き、お母ちゃんが早速荷物整理に精を出す。ただし、私は見ているだけのダメ亭主。

 16時過ぎに恒例の避難訓練があり、引き続き17時から出航風景を見物。その後、最初のディナーとなる。いつも
のようにメインはボリュームがあり、初日のディナーから残してしまう。あまり残すと「美味しくなかったのか」と聞か
れるのが辛いところである。
  
ロッテルダム港へ向かう高速道は内陸を走っているらしく、オランダらしい風景には
お目にかかれなかった。途中1カ所だけ風車を見つけたのが最初で最後でした。
  
     ロッテルダムの表示が見え始める。           オランダの教会は一寸風変わりです。

●ロッテルダム市内あちこち
古い建物と近代的なビルが仲良く建ち並んでおります。

●ロッテルダム港からロッテルダム号に乗船

ホーランドアメリカライン(HAL)社 ロッテルダム号
シップデータ
総トン数 62,000t  全長 237m 全幅 32.2m 主エンジン Diesel-electric(37,500kw) スタビライザー あり
喫水7.8m デッキ12層 船籍国オランダ 就航年1997年 客室数660室 乗客定員1,320名 乗組員数593名

 ロッテルダム号は、125年超の歴史を誇るホーランド・アメリカ・ラインの第6代目フラッグ・シップです。「HALを6ス
ターに押し上げる船」との称賛を得ると共に、99年の「シップ・オブ・ザ・イヤー」を受賞しています。

 この船はワールドクルーズ用に設計され、その速力は、通常で25ノット、外見上は白×濃紺(黒色です)のツート
ン・カラーが美しく、内部はオランダ大航海時代を思わせる数々の美術品と優雅なインテリアに彩られています。つま
り、最新のテクノロジーとクラシックな船旅の良さを上手くミックスした最上級の客船であるという宣伝文句です。

HAL社が大西洋航路全盛の時代に最初に投入した客船名がこの「ロッテルダム」。その後も、フラッグシップにはこ
の船名がつけられ、現在では6代目となる。25ノットという高速を生かして、世界一周クルーズなどロングクルーズの
分野に新境地を拓いた伝統あるクルーズ船です。

 HALは1873年にアメリカとヨーロッパを結ぶ客運会社で、ネザーランド・アメリカ・スチームカンパニーとしてロッテ
ルダムで設立された。その後、1989年にカーニバル・コーポレーションの子会社となって現在に至っている。本社は
米国シアトルにある。

 この船に乗った感想は一言で言えば船員教育が徹底されていないということである。たとえば乗客と接するスタッフ
は確かに愛想がよく、挨拶も徹底しているが、直接乗客と接しないオフィサーは乗せてやっているという感じで決して
向こうから挨拶はしない。同じように普段、船客と接しない船員も顔を合わせてもニコリともしないという有様である。

 またディナーにいるウェイターも無駄話をしていることが多く、配膳の間違いも結構あったが、本人達はそれが当た
り前というような態度であった。航海の終わり頃になるとそのような態度にも慣れてしまったが、これが四つ星のクル
ーズ船かと思うと残念な気がします。

 船そのものは一寸時代掛かったような船ですが、船全体が暗いなという感じです。確かに蛍光灯を避けて白熱灯
や間接照明は素晴らしいのだが、とにかく、どこかしこも薄暗いというのが気になった。やはりカジュアル船の明るさ
と陽気さが自分には合っているなということがよくわかりました。

  
 チェックインの会場でオランダ名物の木靴作りの   昼過ぎに乗船したため、すぐに8Fのリドレストラン
 実演が行われていました。                (ビュッフェ方式)で昼食となりました。
  
   プールサイドではプロのバントのお出迎え      チュッチュしているアザラシも歓迎しているようです
       
乗船してから間もなく避難訓練がありました。この船の救命具は装着しずらい。

各船室では本船の各種データをモニターできるようになっている。

●ロッテルダム号の出港風景
  
出港に合わせて地元の皆さんが大合唱で見送ってくれました。
入出港のセレモニーは今回の航海では残念ながらこの一回しかありませんでした。
  
本船が見えなくなるまで大合唱が続きます。
  
本船は午後5時の定刻に舫綱を外し、静かに岸壁を離れていきます。

本船の名前が地名と同じ為か、たくさんの地元の人達が見送りに来ています。

本船が動き始めても一緒についてきます。

何百人の人達に見送られるというは中々気持ちがいいものです。
  
ここが岸壁の先端です。地元の皆さんはここまで歩いて見送って貰いました。感謝!
  
本船が外海へ出る頃にはすっかり夕闇に包まれていました。これから18日間のクルーズが始まります。

●最初のディナー
 18時頃から本船4、5Fの船尾にある「ラ・フォンテーヌ」というレストランで最初のディナーが始まりました。本船の
食事は2回制で18時と20時の2回に分けて食事をする。テーブルは固定制でいちいち空きテーブルを捜す必要が
ないのがうれしい。

 いつも思うのだが、家にいるとたまにはフルコースを食べたいと思うことがあるが、結局、料理が高いから止めにす
る場合がほとんどであるが、ここではイヤッというほど食べられるのは有り難い。しかし、後半になるとそのフルコー
スに飽きてくるというのだから、人間なんてなんと身勝手な動物なんだろうと思ってしまうのは私だけ?。

  
やはりメインディッシュはボリューム一杯で残してしまいました。

●ロッテルダム港で見かけたタグボート達
  
これらのタグボートはすべて大型船で外航へ出るタイプのようです。

いずれのタグボートも馬力がありそうです
  

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