10月3日(土) ピレウス アテネ〜パリ〜成田

 本船は予定より早く午前5時にギリシャのピレウス港へ入港。朝食も早めに摂るため、6時に8階のリド・レストラ
ンへ行くと、さすが下船日なのでレストランはすでに船客で一杯であった。

 下船日なって初めて雨模様となる。それでも気温はさほど低くはなく、風が少しある程度でアテネの旧市街散策は
傘無しでも大丈夫なような気がする。我々は8時にクィーンズ・ラウンジに集合し、ここで下船の放送指示があるまで
待機する。9時前には下船の順番がきて、17日間生活したロッテルダム号を下船する。やはりこの時が来ると一
抹の寂しさを覚える。ギャングウエイでは顔なじみになったゲーム係のスタッフに見送られ、本船を後にする。

 下船後、ピレウスから観光バスでアテネ市内へ向かい、ハドリアヌスの門の向かい側で下車。ここでアクロポリス
に立つ「パルテノン神殿見学」とその丘の麓に広がる、アテネ旧市街「プラカ地区散策」の2班に分かれて見に行く
ことになった。パルテノン神殿の見物は2006年のクルーズで一度見ているので、プラカ地区を散策することにした。

昨夜、ようやくキャプテンログが回復した。このアプリはWindowsXPで動作していることがリセット時に判明。
今回の航海は3,860海里(7,150q)あまりで東京からオーストラリアのブリスベン間の距離に相当する。
よく飽きもせず17日間も船に乗っていたものだと我ながら感心した。

本船は予定よりも早く5時にはギリシャのピレウス港に入港
  
  早々とタラップが降ろされた      この奧は乗員の居住区     ゲーム・スタッフともここでお別れ
  
クラシカルなロッテルダムともこれで見納めです。長い航海ありがとう。

●ギリシャ アテネ 旧市街地プラカを散策
 アテネ旧市街のプラカ地区はアクロポリスの丘の北側から東側にかけて広がっている。ここは19世紀頃の家並み
がそのまま保存されている特別保存地域。道は狭く入り組んでいて、迷子になるような気がするが、タベルナ(食
堂)(笑)や土産物屋が軒を連ねており、よく周りの景色を記憶しておかないと本当に迷子になりそうなので、一本道
を往復して事なきを得た。何しろ方向音痴なので横道に入っても必ず元来た道を戻れば一本道に戻ることができる
という仕掛けである。
  
ハドリアヌスの門
 ハドリアヌスの門紀元131年、ローマ皇帝ハドリアヌスによって旧市街との境に建てられた。高さ18m幅13m
のコリント様式。アクロポリス側には『ココはアテネ、テセウスの都市』、裏には『ココはハドリアヌスの都市、テセ
ウスではない』と刻まれているという。
  
この近くに国立考古学博物館があるのだが、時間がなくてパスした

●プラカ市街を散策
ハドリアヌスの門が見える一本道を往復
ここもご多分にもれず落書きが多い
小路に入るとすぐに銀行があります
建物は三階建てが多い
カフェ・レストラン街
ここで休憩し、コーヒーを飲む
元の建造物を残すという法律があるため
このように一部見えるようにしてある
このような小路でも自動車が通ってる
のにはちょっと考えられない
アテネで一番古いといわれている
小学校。現在は使用されていないようです
ここは散策するには最適な場所です
さすがオリンピック発祥の国です
横の小路にはいるとアクロポリスが望むことができ
パルテノン神殿の裏側を見ることができました
商店街はあらゆる商品を売っている
ちょっと怪しげなお店です
商店の二階は住居になってる
どこの家にも植木があるのには驚きです

  
ここにもミニトレインが走っていますが、交差するには、ほぼ不可能です
      
街の入り口には遺跡を発掘したところがあるが、どのようなものかは不明
  
       柱が倒れたままになっている           遺跡の奧にあるギリシャ正教の教会

●アテネ国際空港へ
 昼頃までプラカ地区をブラついて、食事もとらずにバスに乗り込む。アテネ市街からから空港までは結構な距離(30
q)があり、一山越えたところに空港がある。比較的新しい空港(2001年3月に供用開始)である。

 この空港はもともと海岸沿いにあった旧アテネ国際空港(Ellinikon International Airport)を廃止し、スパタというアテ
ネの東郊外の街に、2004年のアテネオリンピック開催に合わせて建設した。正式名称の「エレフテリオス・ヴェニ
ゼロス空港」は、20世紀前半の首相の名前から取られたものである。旧アテネ国際空港の一部は、アテネオリンピ
ックの会場と使われた。

  
   山の上に設置された大量のアンテナ群        ナヌ!これから行く空港はマルコポーロ空港?

 アテネ国際空港の呼び名は別名として何とヴェネチアにある空港と同じ、マルコポーロ空港とも呼ばれている。
高速道に乗って空港を目指している時にマルコポーロ空港の案内標識を見てビックリ。これはマルコポーロ(MARKO
POULO)という地名がアテネの南東にあるため、その地名からとった俗称らしい。手前の標識には正式名のエレフテ
リオス・ヴェニゼロス国際空港が表示されていました。三つも呼び名のある空港名は珍しい。

●アテネ国際空港


手荷物はご覧のような乗せ方で、いつ落ちるかとハラハラものです

離陸すると一旦東に向かい海に出て、その後、旋回してピレウス港の上空を通過。
ピレウス港のターミナルには17日間お世話になったロッテルダム号が停泊しているのを発見。
午後には新しい乗客を乗せロッテルダム港を目指して再び出港する予定であるという。

●一路フランス・ドゴール空港へ向け飛行
  
ギリシャ上空。小さな島が次から次へと現われては消えていきます。
  
      AFのA320。揺れもなく巡航中         たった2時間余の飛行時間でも食事が出ました

●素晴らしい氷河の眺めを上空から見物

イタリアからスイスへ入る時、アルプス山脈が見え始め
間近に氷河を見ることができた。最高の景色です。

それぞれ山には名前が付いていると思うが、知っているのはマッターホルンのみ。
なお、この山は似ていますが、マッターホルンではありません。
  
流れる氷河を見ると確かに氷の河そのものです

山が高く、おまけに飛行高度も低いので、氷河の絶景が手に取るように見えます。
  
画像を反転(補色)+HDR処理しても面白い絵になる

氷河が麓の方へ流れて谷間で消えていきます

このような絶景を見るには上空から見物するのが最高かも知れない

●ドゴール空港
  
この空港はとても大きな空港であることがわかった
  
成田と比べてなんと掲示板の小さいことか
  
出発ロビーが1階にあるという珍しいターミナル
  
ビルの外に喫煙場所があるので気楽に喫煙できたのは嬉しい
  
保安関係は厳重で、5,6人の兵士が軽機関銃を持ってあちこちをチェックしています。
乗客が手荷物から離れるとそれこそ大変なことになりそうです。
  
      23:35発AF278便で成田へ            前席の乗客の頭。「芸術は爆発だ!」(笑)

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