5月14日(金) 上海 2日目 曇り一時小雨 18度

 上海2日目は「リニアモーターカーと上海市内半日観光」へ出かける。8時に5階にあるアンカーズアウエイに集
合し、いざ上海市内観光へ出発。

 最初の行き先はリニアモーターカーの出発駅竜陽路駅である。この駅のセキュリティチェックは厳重で金属探知機
はもちろんのこと手荷物検査まであったのには驚いた。ここのリニアモーターカーはドイツ製で、日本のリニアとは浮
上方式が違うらしい。その違いは磁石の吸引力を利用して浮上するのはドイツ方式で、常時浮上の状態である。日
本の方式は磁石の反発力で浮上する。この場合低速度になると車輪で走行するという違いがある。いざ駅に中に入
ってみると構内はガラガラ状態でビックリ。これで採算が取れているのか他人事ながらちょっと心配。

 リニアで空港まで往復した後市内に戻り、東方明珠電視塔(上海タワー)へ向かう、鉄筋コンクリートの頑丈なタワ
ーでエレベーターに乗り展望台へ。展望台からの眺めは相変わらずのスモッグ状態で遠望はできなかった。その後
豫園に立ち寄り、本船に戻る。これで本日の半日観光は終了。

 本船は15時に出航予定であったが、定刻より5分遅れて夫婦がタクシーで到着。それでもタラップが引き込まれな
い。その原因は我々の乗ったバスで注文したお土産がまだ到着していないためであることがわかった。現地ガイドの
リンリンが血相を変えて走り回っていた。ようやくお土産も到着し、30分以上遅れて出港した。

 今日の半日観光は時間的に無理があったようである。予定では観光途中で買い物の時間も設定されていたので、
ガイドが気を利かせて、バスの中で円と元の両替してくれたのが好評で次々と両替をしていた。しかし、どこの見学
場所でも買い物をする時間が全くない状態であった。折角、両替した元は一体どこで使用するんだということで、両
替した封筒を差し出して、円に戻してくれと文句を言っていていた親父さんがいた。妙に納得できる一場面でした。

 本船は定刻より少し遅れて16時には出航し、黄浦江を約2時間かけて下り、その後、長江へ入り、東シナ海をほ
ぼ真東へ進路を取り、次の寄港地韓国済州島へ向かう。

  
朝の黄浦江風景。仕事に向かう空船が列をなして下っていきます。

今日はこのテレビ塔に上がります

地球儀が二つ並んでいます
  
     本日のツアー参加者が続々と集合           東大名路へ出ると本船が見えました

●上海リニアモーターカー
 上海リニアの開通は2002年12月から試験運転が始まり、03年の旧正月から正式な営業運転を開始した。最高
時速は430km/hの最速を誇るドイツ製のリニアである。

 市南東部の浦東国際空港と市内浦東地区にある地下鉄竜陽路駅の間、約30kmを7分20秒で結んでいる。しか
し開通してみると、利用者は低迷し、赤字は拡大する一方であるという。原因はいくつもあるが、最も大きいのはリニ
ア利用の時間短縮効果が極めて限られていることである。最高時速を維持できる時間はわずか30秒程度であっ
た。この路線の延長計画もあるらしいが、どうも実現は難しいらしい。

 シートは飛行機より悪く、新幹線とは比べものにならない貧弱なものである。乗り心地は加速が素晴らしく、カーブ
では横に押しつけられるようなGがかかった。さらに最高時速に達する頃から横揺れが激しくなってきて、歩くのも大
変であった。結論としてはなんでも世界一を目指す中国らしい乗り物であるというのが乗車した感想。恐らく万博終了
後には休止してしまうのではないかと思う位の乗客(我々の団体以外に2,30人)であった。
始発駅の竜陽路駅
リニアを「Maglev Train」というらしい
ここの駅でもセキュリティチェックがあります
ホームは駅の3階にあります
列車が入ってきました
列車は当駅と空港を同時に発車するようです
運転席の視界は非常に狭い
運転手はほとんど操作しません
座席のピッチは広い
最高時速431q/hを指しています
在来線を軽く追い抜いていきます
今時ゴミを野焼きするなんて信じられない光景

 
市内へ戻る途中、面白いオブジェを発見
  
高層ビルは浦東新区に集中しているようです

●東方明珠広播電視塔(上海テレビ塔)見物


 東方明珠電視塔は上海市浦東新区陸家嘴金融貿易区
に位置するテレビ塔です。高さ467.9mで、アジアでは第
1位、世界ではカナダのトロントにあるCNタワー(553.3m)、
ロシアのオスタンキノ・タワーに次ぎ、第3位の高さを誇
る。このタワーは上海テレビ塔、オリエンタルパールタワー
とも呼ばれる。展望台は3カ所あり、350m、263m、90mの
高さのところにある。1990年に着工して、1994年11月
完成した。鉄筋コンクリート製のガッチリとしたタワーであ
る。
 このタワーも間もなく、押上に建築中のスカイツリー(63
4m)に首位の座を明け渡すことになる。
     まるで遊園地のタワーのように見えます
  
 抱っこされている子供のパンツが股割れでビックリ          展望台は結構広いです
  
展望台外周の床がガラス張りになっているので、ぐるりと下を見ることができます。

●豫園見物
 豫園は、明の時代に四川省の役人であった潘允瑞によって造られた。故郷を懐かしむ両親を慰めるために建設さ
れたという庭園は、1559年の造園開始から1577年の完成まで、なんと18年間もの歳月をかけて造られたそうで
す。豫悦老親(親戚たちと愉快に楽しく)との意味で豫園と名付けられた。アヘン戦争時、一部が破壊された
以後、商店街や学校等として使用されていたが、1956年から修復作業が始まり、30haの広さをもつ庭園として一
般に開放されるようになった。
豫園を取り囲むように商店街が並んでおり、大勢の人でごった返しています

日本の庭園とは少し趣が違うようです

  
これが今日の昼食ですが、少し分量が多い感じです。このペースだと必ず太ります。

●次の寄港地(済州島)へ向け出港
  
             出港近くなると続々と本船に戻ってきます       ガイドのリンリンともお別れ

本船は静かに岸壁を離れていきます

離岸しても何故か後ろ向きのまま延々と30分以上川を下りました。

●上海港のお船さんの数々
 黄浦江の両岸には数キロにわたって岸壁が続き、各種の船舶、艦船が係留されていました。右岸は海軍基地らし
い施設があり、多数の艦船が係留され、中には潜水艦まで係留されていたのには驚いた。それにしてもほとんどの
艦船は艦齢が進んだものが多かったので、もしかしたらスクラップ待ちの船の墓場かも知れません。

 海軍基地を過ぎた頃から造船所が建ち並び、多数の船が建造中でした。非常に景気がいいようで、空きドックは一
つもなく中には建造中の最新のフリーゲート艦も垣間見ることができた。

 造船所の次は各種のプラント工場が引きしめ合うように林立していました。不思議なことに工場からは煙も上がっ
ておらず、人影も見あたらない開店休業状態でした。
  
4q下流の楊浦大橋付近でようやく船首を回頭。その間35分間も後進したのにはビックリ。 
退屈しない2時間余の艦船見物でした

フリゲートの江凱II型(054A型)8番艦「 常州 」?

このドックでは巨大なタンカーを建造中

煙の出ている煙突が1本もない不思議な光景。万博中は操業自粛かな?
  
       タグ2隻が先導しています           ようやく長江に出ました。さすがに広い川幅です。
  
  今夜のショーは大笑いの連続             リピーター対象のカクテルパーティー
  
今日のディナーはハッピーバースデイでケーキで祝ってもらい、旅行社から水筒一個を頂きました。

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