5月16日(日) 釜山 晴れ 22度

 朝5時には目が覚める。ちょうど日の出の時刻だったので、朝焼けの写真を撮りに行く。水平線から太陽が昇り始
めると、その美しさにいつも感動してしまうのはいつも山の中で生活をしているせいかもしれない。

 釜山市内と慶州は以前に一度訪れたことがあり、ほとんどの観光地は重複するので、今回は少し毛色の変わった
オプショナルを申し込んでおいた。早めに朝食を摂り、今回のオプショナルツアー「韓国伝統文化体験」に参加する
ため、8時に指定された集合場所行く。

 バスは釜山市内を抜け、中心地から車で30分ほどのところに釜山市民がよくハイキングする金井山があり、その
山に囲まれた自然豊かな場所に今回体験する建物がありました。そこで韓国式の茶道を体験し、釜山市内へ戻
る。昼食は豪華なホテルで「伝統韓式定食」を食して本船へ戻る。

横浜から1489マイル(海里)航海してきました。釜山は最後の寄港地になります。

海上からの日の出、日没はいつ見ても感動的です

本船は間もなく釜山港へ入港する
  
   港が近くなると船が多くなる              軍艦らしき船が遊弋していました
  
釜山港はアジアでも有数のコンテナ集散基地になりました
  
本船は予定通り8時に国際旅客ターミナルに接岸
  
  OPツアーの集合場所はアンカーズ・アウエイ        2Fのギャングウエイを使用して下船
  
     国際旅客ターミナルに係留中の本船         3本マストの帆船「クルーズ・ヌリマル号」

 プサン港の国際旅客ターミナルに近隣した沿岸旅客ターミナルのすぐ横の中央洞スミル公園遊覧船船着場から出
発する帆船クルーズ・ヌリマル号が停泊中でした。(右上写真)

 この帆船は19世紀のオランダ帆船(クリッパー)をそっくりに再現した船で、韓国語のヌリ(世界)、マル(頂上)の意味
をもつ。日本から30億ウォンをかけて導入した帆船で、総トン数385トン、1,100馬力のエンジンをつけ、最大速力は
13ノット、360名まで乗船可能という。

●韓国伝統文化体験
 会場となる「伝統文化ホール」はオーマイランド釜山Oh My Land Busan)と呼ばれる金井山城にある自然テー
マパークの一角にあります。青少年の体験教育の場であり、週末には家族単位のピクニック場所としても有名です。

 この施設は釜山女子大学が運営する伝統文化施設で、団体で利用する場合には非常に安く韓国伝統を体験する
ことができるのが特徴です。主に日本からのお客さんの利用は、大学のセミナーや団体でのキムチ作り体験などが
行われているようです。

 しかし、この施設は残念ながら、営利目的ではないので、個人での利用は難しくなっています。どうしても、個人で
利用したいという場合には事務局に問い合わせてみてくださいとのこでした。

 金井山は釜山の中心地から車で30分ほどの場所ですが、釜山にこんな場所があったのかと思えてしまうくらい、の
どかで、より韓国伝統を感じる雰囲気です。韓国伝統体験を教えてくれるのは、釜山女子大学の先生。昔から伝わ
る本格的な作法を手取り足取りで教えてくれます。施設内には、キムチの博物館と称して、様々なキムチの模型が
展示され、大変興味深い場所になっています。体験できる韓国伝統は、キムチ作り、韓国舞踊、韓国茶道、韓服着
付け、韓国婚礼、民族遊び、韓紙工芸などを教えてくれます。

 我々はその中の韓国茶道を教えて貰うことになった。まずは、私服から韓服へ着替えます。茶道の前に、韓国の
挨拶の仕方を教わり、その後、韓国茶道の作法に入ります。作法は最初に飲む分だけのお湯とお茶葉を使い、まず
お湯でお茶碗や急須を温めます。日本の茶道はお茶を飲む前に甘いお菓子を食べますが、韓国ではお茶を飲んで
からお菓子を食べます。そういった日本文化の違いも一つ一つ教えてくれます。お菓子も日本のお菓子ほど甘くなく
はありませんでした。茶道の体験は、ちょうど2時間ほどで終了。 

  
場所は釜山の自然が残っている金井山の中にあります。この山はハイキングコースでも有名です。
  
   会場は「伝統文化ホール」と書いてあります         この建物で韓国茶道を体験いました
  
   近くにお寺があるらしく鐘の音が聞こえます        この広間が茶道教室の会場です

キムチの博物館
会場にはキムチの作り方や昔の風俗のミニチュアが飾っています

この建物は棟木には2004年3月6日上棟と書いてあるので比較的新しい建物です
  
   茶道の講義風景(釜山女子大学の先生)               煎茶の茶道一式
  
    民族衣装に着替え中        先生の席に座って・・・・・      民族衣装がよく似合う?
  
       参加者全員で記念写真               もう少し家の回りの手入れをした方がよい

●オーシャンタワーで伝統韓定食
 昼食は、釜山海雲台グランドホテル横のオーシャンタワー3階のレストランで食事をとりました。食事は伝統韓定食
で、チン、ソン、ミ定食の3つのコースがあります。韓国人及び外国人の接待や家族の集まり、会合などでよく利用さ
れ、美味な味わいと目で楽しむことができる最高のメニューとして認定を受けているというが、姿、形は断然和食の
勝ちで、味の方はそれなりに美味しく頂きました。

  
オーシャンタワーで韓国料理のフルコースを食しました
韓定食の一覧
量は少ないが品数が多く、いずれの料理もとても美味しくいただきました。
  
釜山市内は今も建設ラッシュが続いているようです
  
街並みもとてもきれいでゴミが落ちていないのには驚きです
  
船溜まりも活気にあふれています
  
     秀吉軍を破った李舜臣将軍の銅像             小学校では運動会が開催中

本船はこの角度が一番格好良く見えます

それにしても舳先の長い船です

本船の向かい側に沿岸警備船が停泊中。4千トン位はありそうです。
  
武装も重装備で、漁船に砲を向けられたら震え上がるかも知れません。
  
武装は前後の甲板に備え付けられています

ナヌッ!? 「ようこそ」と「またお会いしまょう」の掲示が一緒とは

●出港風景
 入港の時は歓迎セレモニーはなかったのですが、出港時には1時間以上に渡って見送りのセレモニーを見せてく
れました。岸壁にわざわざ舞台まで設えて韓国の踊り、民謡、曲芸などを次々と披露してくれました。こんなにたくさ
んの演し物を見せてくれたのはこの今までのクルーズの中で、この港が初めてでした。韓国がいかに観光産業に力
を入れているかがよくわかります。是非、日本も韓国に負けないように頑張って貰いたいものです。
 
韓国の民族衣装、演奏、踊りを堪能しました。

 18時の出航が遅れた。10分遅れで観光バスが到着。さらに25分遅れで親父がタクシーで帰ってきた。セキュリテ
ィの連中がやきもきして早く乗船を促すが、くだんの御仁は悠々と歩いて、おまけにセレモニーをしている舞台の前
に立ち止まって、踊りの写真まで撮る始末。たいした御仁である。みんなから冷やかされてもどこ吹く風であった。
  
 悠々と遅刻の御仁。注意されてもどこ吹く風の様子         タラップを引き上げて出航

釜山大学の日本語科の学生がボランティアで見送りに来てくれました。See you again!

本船は横浜に向け、静かに岸壁を離れる
  
             本日の演し物は「ダンスへの招待」でした        わずかに残る白髪が面白い
 今日のショーは22時からなのでディナーはパスして、早い回のショーを見物。前席の親父さんの頭はツルツルなの
ですが、よく見るとかすかに残っている白髪を見て思わず笑いがこみ上げてきました。まるでスターウォーズに出てく
「ヨーダ」の頭にそっくり。あんなうぶ毛みたいのは剃ってしまった方が手入れが簡単で見栄えもいいのになと思う
のは、ハゲの気持ちを知らない者の考えかも知れない。

  
  珍しい金星と三日月の会合        いよいよ横浜まで615マイルを残すのみとなりました

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