3月21日(月) 上海2日目 驟雨後曇り 8度

 朝食をいつものようにビュッフェ形式で摂り、8時30分にツアーに出発する。きょうのオプショナルツアーは「朱家角
観光」で目的地まで約1時間半の道のりであった。今回のツアー参加者はなんと!我々夫婦2人きりのツアーであ
る。スタッフは運転手、現地ガイド、添乗員の3人で、お客さんよりスタッフの方が多いという大名旅行であった。

 普通であれば当然催行中止ということになるが、今回の震災に関連して急に参加者が少なくなったため、どうしても
催行せざるを得なかったと思われる。旅行会社にとっては、これをとっても大赤字だということがわかる場面であっ
た。

  
本船から浦東新区を望む。雲が低くたれ込めています。
我々が停泊している埠頭付近は旧租界の近くで、当時は日本の企業がずらりと並んでいたという。

◆朱家角観光
 朱家角は三国時代には既に存在していたという広さ477km2の古い小さな町で、「小橋と流水の天然風景、正真
正銘の明清時代の町」と言われている。伝承によると、宋、元代から朱家角には市が形成され、町全体を貫く運河
によって近隣の産物が集められ、川岸には定期市が形成された。こうして商業が栄え、明・清代には江南でも比較的
規模の大きな町に成長したためか、朱家角には明・清代以降の建物が多い。確かに町中を縦横無尽に河が流れ、3
6橋もあるという石橋があちこちに架かっている、「これぞ水郷」といった町です。

 朱家角の家の多くは川を背にして道に間口を開いていて、両岸の民家は川側に勝手口を設けており、商店まで行
かずに荷を運ぶ舟から直接物を購入することができるようになっています。

  
       樹齢400年の銀杏の木。                  有名なお医者さんだそうです。
  
川筋の裏側は商店で一杯です。
  
早朝だったため商店街は閑散としていました。
  
これが水郷といわれる由縁です。手こぎの船に揺られて一周しました。

中国はしだれ柳がよく似合います。

石造りの太鼓橋が多いです。

この橋の頂上まで行きましたが、結構な高さがあり、怖かった。

こちらのお寺はまるで天守閣のようです。
◆朱家角あちこち
小雨が降り、少し寒い感じがしましたが、このような風情もまた趣があります。
  
これぞ数百年前の門構えです。昔、富山の置き薬にこの門と中国娘が印刷されていた薬を
思い出しました。右側写真はなんとミリタリーグッズ店の入口でした。
・初めてのディナー
 昨晩は外で中国料理を摂ったため、本船でのディナーは今日が初めてある。ディナーの場所は5Fにあるクラブレ
ストランで18時と20時の2回制となっている。なおテーブルは固定制で我々のグループは見晴らしの良い、一番奥
の船尾側が指定されていた。さらに時間は18時からの1回目に指定され、空腹を抱えて20時まで待つこともなくラッ
キーな夕食となった。またありがたいことに今回のクルーズには日本人が30数名乗り込んでいたので、食事のメニュ
ーは日本語表示が用意され料理の選択に困ることがなかった。

5F後方の「クラブレストラン」から埠頭を望む。
岸壁に接岸したままでのディナーは珍しい。
  
メインディッシュはできるだけ肉料理は避けています。
ビフテキを頼むと草鞋大のものが出ますので・・・・・。魚でも、もてあまし気味です。

夜霧に煙る浦東新区も一幅の絵になりそうです。

昨年のクルーズで、このテレビ塔の展望台に上りました。

朝昼ははしけの往来、夜になると遊覧船が行き来します。奧は旧租界の建物。

 本船は22時に岸壁を離れ、一路大連に向け出港した。出港風景はすでに昨年のクルーズで飽きるほど見たの
で、今回は部屋でゆっくりとくつろいだ時間を過ごした。このような時間がクルーズの醍醐味なのかも知れない。

3月22日(火) 終日航海 曇りのち晴れ 5度 フォーマル1回目

 今回のクルージングはとても寒い日が続きそうである。東京ですら10度を下回るという寒い日か続いていて、航海
中も寒くて、デッキには到底出られそうにない。プールには温水が入っているらしく湯気が立ち上っていた。その寒い
中、ブール横のジャグジーに入っている白人の御仁が一人いた。恐らく上がったとたん風邪を引くと思われるのだ
が、外人さんは滅法寒さに強いと思われるシーンでした。。

 今日の船内新聞を見ると終日航海のためか催し物が一杯である。その中で「千ドル宝探し」というゲームに参加し
た。これは船内8カ所のキオスクを巡るスタンプラリーのようなもので、そのスタンプを押したカードを箱に入れて抽選
するというものである。抽選では最高の千ドルを含め、全部で10種類のボーナスが当たるという。そこでお母ちゃん
と自分のカードを入れたら、何と下から2番目の抽選に当たった。マティーニ2杯分($14相当)をゲットした。隣の
日本人のご夫婦はなんと50ドルのお買い物券をゲットした。日本人の乗客30数名の内二人も抽選に当たったのは
お見事というより言いようがない。

  
         22日06:50現在位置                     13:50現在位置
室内のテレビにはいつものようにナビが表示されています。最近はテレビか液晶になったので写真写りがい
いようです。
  
お天気は曇り、気温5℃少し荒れ気味で24時間後の予報も同じ傾向を示しています。
  
出航して10時間経っても海の色は茶色です。長江の影響はここまでおよんでいます。
オーシャン・プリンセスの調度品の豪華さは目を見張るものがあります。
5Fの天井もクラシックな印象を受けます。
  
   絵画は時折オークションが行われていました。      この日は風が強くてデッキの出入りは禁止。
  
「千ドル宝探し」でマティーニ2杯分をゲットしました。
  
昼過ぎになってようやく海の色も茶色から青色になり、海らしくなりました。
  
日本のカメラクルーが乗り組んでいました         船長のウエルカムパーティ
  
              前菜                          メインは魚料理
  
デザートの量も半端でない量が出てきます。それても今日のアイスは3つですが、いたずらされて
6つ重ねて出されたのには参りました。我々のテーブルに付いた給仕はとてもお茶目なタイ人です。

 今日のディナーは今航海、初めてのフォーマルで、久し振りにネクタイとスーツで出席しました。ネクタイは最近締め
たことがないので首周りの苦しいことってありゃしない。あと2回もフォーマルがあるかと思うと気が滅入ります。ツッカ
ケに半ズボンが私には一番です。

 今回の航海ではショーには1回も見に行きませんでした。あとで話を聞くと舞台が近くてとても素晴らしかったと言っ
ていました。ちなみに今日の出し物は歌と踊りのショー「シネマタスティック」でした。


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