4月1日(金) 香港2日目〜羽田〜旭川 晴れ 15度

 朝3時半には起床し、下船支度を始める。4時からの朝食を待って、まずは腹ごしらえ。まだ薄暗い中、本船を5時
過ぎに下船し、8時半発のキャセイ航空で羽田に向かうことになった。5時半にタクシーを予約していたが、タクシーが
なかなか来なく、添乗員もコーデネィターもいらいら、タクシーは添乗員と我々夫婦の三人分の荷物を積むことからミ
ニバン型のタクシーを依頼したらしい。配車されてきたのはまだ新車の匂いがプンプンしている「エスティマハイブリ
ッド」で高速道路を120qで飛ばし、40分で香港空港第1ターミナルへ到着。

 この空港は手狭になった啓徳空港を廃止して、1988年7月に開港した比較的新しい空港である。九龍半島の西
に位置するランタオ島沖のチェクラップコク島を削って、そこで得た土砂でいくつかの岩礁の間を埋め立て、これを更
地にしてランタオ島に隣接する12.48Kuの空港島とし、3800mの平行滑走路二本を備えて24時間空港として開業し
た。

 この空港はキャセイ航空の本拠地であり、ターミナル内にある同航空のチェックインカウンターもずらりと並んでお
り、初めての旅行者とっては一体どこのカウンターに行けばよいのか、とまどうことは必至である。

 実は羽田便に搭乗するのは我々夫婦のみなのでeチケットを渡すから、後は自分で帰れと言われた。香港空港ま
でのタクシー代は立て替え払いで、帰ってから船会社へ領収書を送ってもらえれば支払うという。添乗員は残り9人を
空港まで引率するという。オイオイ我々は放ったらかしですか?タクシー代の香港ドルの持ち合わもないのに・・・・。

 早い話、最後まで面倒を見てもらうため、わざわざ高い旅行代金を支払って添乗員付きを申し込んだのにと文句を
言ったら、添乗員が我々のチェックインまで付き合うことになった。残りの9名はここで下船する日本人コーデネィター
が他の日本人乗客と一緒に10時頃バスで空港に向かうことになった。その後、9名は添乗員と落ち合う手はずにな
った。

 空港には早く到着したのでチェックインもスムーズに終了し、ここで添乗員と別れ、後は我々夫婦で搭乗口まで行か
ねばならない。果たしてあの広いターミナルを無事61番ゲートまでたどり着けるか心配だったが、案内板がうまく配
置されていて迷うことなく、出発1時間半前にはゲートに無事到着した。ここまで来ると日本人がうようよいるので安心
した。

 CX548便は近頃珍しくなったB747−400であった。恐らくジャンボに搭乗するのは今回が最後かも知れな
い。乗客は行きの満席とは違いガラガラで、後部座席は4人掛けシートを独り占め状態で全員マグロ(横になって寝
ている)であった。

 当機は定刻8時30分よりやや遅れて離陸したが、途中追い風にも恵まれて、予定より早く1:30には羽田空港国
際ターミナルに到着した。今回の羽田空港の使用滑走路は横風用の22を使用した。この滑走路は2500mなので
ジャンボの着陸は大丈夫なのかとふと思ったが、旭川空港でも昔、高校の修学旅行でジャンボを使用していたことが
あるので条件によっては2500m滑走路でもOKなんだということがよくわかった。

 
朝4時のパノラマ・ビュッフェはまだ誰もいませんが、朝食の用意はできていました。
それでも何人かの外国人が食事を摂っておりました。下船は昨日から続いており、いつものように
一斉下船ではなく、さみだれ状態で下船しているようです。

オーシャン・ターミナルから空港まで約30キロあまりの高速道をタクシーで走りましたが、
朝早くのため道路はガラガラ状態でした。タクシーはなんとエステマハイブリットの新車でした。
 
香港空港のターミナルはとても大きい割には使いやすい空港です
 
朝が早いためか人影もまばらです

CIQを通過した後、シャトルの電車で61番ゲートへ向かいます。
 
エスカレータで1階まで降りてシャトル(APM)に乗り61番ゲートへ向かいます
 
このシャトルは成田空港にあるサテライトへ行くEVと同じ仕組みです
 
61番ゲートに無事到着。早く着いたため1時間以上、ここでブラブラしておりました。
ショップは開店前なので、散歩することもできず、ひたすら数独に熱中。

この空港にもタワーが2本立っています
 
          香港ドラゴン航空              タイ国際航空、オリエンタルタイ、キャセイ等
 
    ハチドリのロゴはどこのエアラインかな?           CX458がブリッジに到着
 
トーイングカーに引かれることなく、自力で入ってきました。
ジャンボはこれが乗り納めになるかも知れません。
 
CX548はJALとのコードシェア便で、08:35より少し遅れて羽田へ向け離陸しました。

香港とも今日でお別れです
 
震災の日本に行く旅行者はいません。あちこちに数えるほどの人数で
後ろの座席はほとんどマグロ状態でした。
 
香港から羽田までたった4時間くらいのフライトでした。
 
やはりジャンボの主翼はでかい。ウイングレットの大きさでも軽飛行機の主翼ぐらいありそうです。
 
   若い頃、この中に燃料が入っていると思いました        高速用エルロンも大きいです
 
        鹿児島の喜入石油基地                  どこの街かわかりません
 
この時期でも富士山の冠雪は大きい
 
大島近くの鵜渡根島(無人島)(左)と利島(右)

◆羽田空港国際線ターミナル到着
 羽田国際ターミナルは初めてなので、手荷物を託送した後、4階にある噂の「江戸小路」を見て歩く。テレビで見
た感じと実物は大違いで、意外と狭く感じだ。国際ターミナルとしてはこぢんまりとしており、いずれ、さらに大きなター
ミナルが必要になると感じた。

 旭川便は乗り継ぎの余裕をみて夕方6:05のJLを予約していたので、その間、以前から気になっていた所へ行くこ
とにした。それは京急の穴守神社駅にある「コンちゃん」を一度は是非見たくて、国際ターミナルから同駅まで往復
した。行きは280円、帰りは国内線ターミナルまで300円も取られたのにはビックリした。京急の羽田線は運賃が高
いと聞いてはいたが、これほど高いとは思わなかった。ローカル線の我が町でも260円で15qは行けるというのに。

 5時過ぎに第1ターミナルにあるガレリアのレストランで夕食を摂って、旭川行きの最終便に搭乗。この便もご多分
に漏れずガラガラ状態だった。我が家には9時過ぎには到着。2週間も家を空けていたので家の中は冷え冷えとして
いたが、ストーブを焚いてようやく落ち着くことができた。

 
初めて羽田の22滑走路に着陸し、新しい国際線ターミナルに横付けしました

キャセイのデザインはシンプルですが気に入っています
 
ゲートからCIQまで結構長いので途中から乗用カートに乗せて貰いました。楽チン!。

荷物も無事受取り、宅急便で我が家へ託送し、身軽になりました。

身軽になって3Fの出発ロビーからエスカレーターで4Fの江戸小路へ見物に出かけます

◆江戸小路見物
江戸小路は見た目よりそれほど大きくはなく、すべてがおみやげ屋と食べ物屋さんでした。

◆穴守稲荷のコンちゃん初見参
 以前から一度は穴守稲荷駅にある「コンちゃん」を見たくて、羽田国際線ターミナルを見物した後、京急に乗り2駅
先の穴守稲荷駅へ向かった。

 いざ電車賃を払うときその料金を見て愕然とした。たった2駅で280円!もとられた。ボッタクリもいいところであ
る。我が町を走っているJRの地方線(幹線より高く設定)でも同じ距離で160円である。帰ってから京急の運賃体系
を調べてみるとその原因がわかりました。

 そこには「羽田空港内の建設費を回収するためという建前のもとに、京急(京浜急行)の羽田空港発着の乗
車券には割増運賃が含まれています。 具体的には、羽田空港発着の場合は乗車する区間の距離から求め
た運賃に170円を加算することとなっています。 しかし、空港線(京急蒲田-羽田空港)内のみ乗車の場合は
170円の加算よりも安くなる特定運賃が設定されています。」

 結論として羽田空港内に出入りする場合は170円の割り増し料金を取られるということでした。安く上げるためには
徒歩で空港内を出るか(非現実的)、バスを利用するかのどちらかになりますが、いずれの場合も時間が電車より掛
かるのが欠点です。帰りは国内線ターミナルまで乗車したので、さらに20円増しの300円も取られてしまいました。

 
初めての京急羽田空港国際線ターミナル駅
 
280円も取られて穴守稲荷駅に到着
 
残念なことにコンちゃんの着物姿は拝見できずガックリ!
このコンちゃんは季節に合わせていろいろな衣装を着ているはずでした。今日はリボンのみの姿でした。
 
ついでに穴守稲荷まで行こうかとも思いましたが、大分歩きそうにので止めにしました。

◆羽田空港〜旭川空港
 
第1ターミナルビルのあちこちに桜が咲いていました。聞いてみると造花ということだった。
今年の桜は少し遅れている感じがします。
 
旭川行JAL1115便はB737で沖止めでした。料金は高いがサービスはLCC並?
バスを降りると丁度、日没だったので皆さんそれに見とれて誰もタラップを上がりません(笑)。
737はエンジンより前には座るものではありません。うるさくてたまりません。後部座席がおすすめです。
 
     737は小型機なのにガラガラです             旭川空港へ到着した時の気温

 今回のクルージングは突然のコース変更でえらい目に遭いましたが、それでもゆったりとした旅行ができました。こ
の航海で全クルージングの航程が4万qを越えて、ちょうど地球1周分となりました。当初、船旅は一生に一度経
験すればそれで満足と思っていましたが、まさか4万qもクルージングするという深みにはまるとは思いも寄りません
でした。

 最近は足腰が一層悪くなりつつあるので、海外旅行も含めてクルージングはこれで止めようかと思っているが、旅
行各社から山のようなパンフレットが来ると、つい中を見てしまう。そうするとまた・・・・・・。

《終》
《追補》
 今回のクルージングが9月12日21時からBS朝日で「アジアグルメクルーズ」と題して放映されました。この番組
を見たい方はこれからも何回か再放送があるので、見ることができるでしょう。是非ご覧下さい。

 

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