2005年5月2日
●再び自作からキットへ。25巻から96巻迄一括購入
デルプラドの倒産によって自作路線に方向転換をせざるを得なくなって、22巻から24巻までの部材をあちこちから買 い求めて製作していた。またバウンティの設計図も何とか手に入り、最後まで自作するつもりでいた。
ところが、「捨てる神がいれば救う神」もいるわけで、トライフィールドという会社が後を引き受けるとの連絡があって、 早速購入する旨の連絡をした。それから、数ヶ月が経ち、ようやく約束通りの4月30日に代引きでドサッと宅配便が届 いた。待ちに待ったバウンティの残り分72巻分のキットである。
さすが72巻分ともなればずっしりとした重さである。厳重な梱包を開けてみると一巻ごと、きちんとプチンの包装にくる まれた部材が番号を付けられ、二つの箱に分けて入っていた。さすが倉庫会社の仕事である。
上記なような案内状が同封されていた
一抱えもある箱が到着した 組み立てカードも厚さが2センチ近くある
プレゼントのロープノット・コレクションもしっかりと入っていた。 思っていたより見ばえのするもので壁掛けの飾りとしては最高である。
カードは2センチのバインダーにようやく入った 部材は二つの箱に入っていた
キットの全部材をズラリと広げてチェック。番号が付いているのが親切
組み立てカードと部材を付き合わせて見たところ欠品はないようだが、もし不良品がでた場合、交換はできるのだろう か。たしか1ヶ月以内であれば対応すると、どこかに書いてあったような気がするが、それではあまりにも短すぎる。ど の部材が不良品かは実際に組んでみないとわからない。
今回の一括購入の代金は30%offの51,450円ということであったが、どういう訳か請求は49,390円であった。 ちょっと得をした気分である。
組み立てカードを見ると自作しなければならないと思っていたパンの木やカマドとその煙突等の部材が入っていた。 驚いたことに船腹の開口部の蓋まで付いていた。
こうしてみると、前回作成したカティサークより細かい部材が入っているようで、これから作成するのが楽しみである。 一応、部材は全部揃ったので、今年度中には完成にこぎ着けたいと思っている。
2005年7月14日
第25巻〜第35巻
2月からほぼ半年ぶりの再開である。トライフィールドからドサッと残りの部品が届いて、安心したせいか制作する意 欲が失せてしまったのが実感である。しかし、少し暇になるとウズウズしてくるのは根っからの工作好きの性格なのだろ う。今年中にの完成を目標に制作を続ける予定でいる。
制作は一応組み立てカードリストの順序で進む予定でいるが、あくまでも予定であって順序は後先なる可能性が大で ある。
ミドルデッキの船室と隔壁 テーブルとハシゴの部品
フレームとの合いが悪く修正している
ハッチの部品。ミドルデッキ分として4個作成 条板が少し高いようなので右のような高さにした
パンの木を載せるテーブル部品 キットのままではパンの木が船室に収まらな
いと思われるの高さの調節をした
ミドルデッキに小物類を仮置きしてみた。この後ニスを塗って固定する予定
2005年7月22日
前回、組み立てた部品にニスを塗って船室に設置できるようにした。上甲板はキットのベニヤを使用できないので1ミ リ厚の板を3枚重ねて組み立てることにした。
船首部分の上甲板部材と縁の部材 補強材を接着
35巻までの小物類にチークのニスを塗る。船室と格子は透明ニスで仕上げた。
上甲板の縁材をフレームに接着する。下の板は上甲板の天井になる部分です。
次回はパンの木の作成した後、ミドルデッキに小物類を接着し、上甲板を制作する予定。
2005年7月29日
●パンの木の作成
キットのパンの木は紙を短冊状にして鉢に差し込むという簡単な方法であるが、これではまるで雑草と同じである。そ こで、できるだけ本物に近づけようとして改造を試みた。
鉢には本物の庭木用の土を木工用ボンドで練って土を接着した。 キットの鉢はどう見ても昔よく見た肥桶にそっりです。
100均で買ってきた装飾用の テープを針金に巻き付け 葉を茎に接着し、鉢に埋め込み
針金とクッション用のテープ 茎にする。左は葉になる 葉の先を修正する。最後にボンド
を葉の一枚一枚に薄く塗りつけた。
一鉢に葉を5枚ずつ付けたので、葉の数は全部で100枚になった。気の遠くなる作業である。
本物の写真を見れば1枚の葉はさらに7〜8枚程度の切り込みを入れるのだが、さすがにそこ
までやる元気はなかった。しかし、少しはそれらしくなったのではないかと思う。
●小物類の接着
ミドルデッキに机3台、階段2、格子2個その他を接着(すべて瞬間接着剤を使用)
ロワーデッキの格子、階段などの接着の様子
パンの木の接着様子 上甲板を貼るとこの角度で見ることになる
全ての小物を接着した後、テーブルから船体を落としてしまい、船長室の後壁を破損してしまったが、小物類は1個も 剥がれることが無くしっかりとくっついていた。これであれば少々手荒に扱っても外れることはないだろう。
2005年9月2日
●上甲板の作成(1)
上甲板はキットのベニヤでは真っ平らなので1o×15oの板を貼り合わせて作成した。縦・横・縦の3層構造とした。 これでシアーラインとキャンバーをつけることができた。ヤスリをかけるとなかなかいい感じに仕上がったようだ。
2層目の様子。凸型のキャンバーが付いている 3層目を張り終えヤスリがけをする。この上に
のがわかる。 化粧板を貼り付けニスを塗る。
上甲板の裏側はあらかじめニスを塗ってある 船室のパンの木。スケールが全然合っていない
●小物類の制作と接着
カマドの高さはやたらと高いので右写真のように改造した。これで人形の腰位の高さになった。煙突とカマド
は黒のつや消しプラカラーを塗る。
ハッチはオリジナルより5oほど下げた ハッチの明かり採りの窓枠を100均でビーズを調達して加工
窓枠が少し大きかったようだ。窓は4個が 階段用のハッチには一部蓋を取り付けた
正しいようだが、バランスを考えて3個にした
階段と調理用カマドをミドルデッキに固定する 排水管は銅色を塗って固定する
船尾部分の船室 船首部分の船室
上甲板に穴の空いている小物類を固定した。このあと甲板はテープで密閉する予定。
ここまで制作すると次はいよいよ外板張りの段階に入る予定。この後、上甲板の小物類の穴はすべてテープで塞い で、外板のヤスリがけをする時、船内に削りカスが入らないようする。
2005年9月30日
●上甲板の作成(2)
上甲板はあらかじめ設置できる小物類はこの時点で接着してしまう。一度に部品が届くと作業のやりやすいところか ら手を入れられるので助かる。毎週少しの部材が届くようなやり方ではこうはいかない。
また、ほとんどの作業はゴマフ仕様で制作しているので、時間が掛かる。しかし、いろいろと考えながら制作するのは 楽しく、時間潰しにはもってこいのキットである。
これもキットにはない甲板の縁材を取り付ける。 落として壊した船尾梁の再制作
船尾飾りに合わせて船尾梁を制作 内側の化粧板をあらかじめ貼り付けて接着
船尾と船尾梁のトップは少し丸みをつけてみた
ブルーワークの取り付け 船首のブルーワークと肘材の取り付け
●船腹の条板張り
内部が見られるバウンティというのがうたい文句のキットであるが、なんとこのキットには開口部を覆うプラスチックの 部材が入っていた。この方法はデルプラドが倒産する前から考えていたので意外なところで考えが一致したものだ。
早速、キットのプラ板の内側に化粧板を貼り付けたが、船体との合いがイマイチで、所々に切り込みを入れて調整し てみたが、それでもしっくりといかなかった。原因はプラスチックに弾力性があるため、うまくいかないことがわかった。
結局、当初から考えていた補強材と条板で制作したらピッタリと収まった。最初から自分の構想で制作すれば時間の 無駄が省かれたのにと思ったが、後の祭りである。
失敗作のキット付属のサイドカバー。あまりにもヘナヘナなので、裏側にはすでに作ってあった補強材を接着し てみたが、ピッタリと船腹には密着できなかった
船腹の条板張りはカティサークの時と同じ方法で張り始めた。条板は釘を使用しないで木工ボンドと瞬間接着 剤で固定し、仮止めは画鋲を使用する。なお、全ての条板はまとめて片側にあらかじめニスを塗ってある。
条板を使用して制作したサイドカバー。ピッタリと密着して大成功である。
カバーを開けたところ。いずれ蝶番を付けて開閉できるようにする予定。
内側の条板はあらかじめニスを塗って貼り付けた。カマドはほとんど見えない状態になってしまった。
2005年10月19日
●パテ塗りとヒンジの工作
外板張りが終了したのでパテを塗って化粧板張りの下地作りをする。パテはいつものようにゴマフ御用達のクリアラッ カーとベビーパウダーを半々に混ぜたものを外板に塗りまくる。
一日程度乾燥した後、紙ヤスリで整形していくがパテのほとんどはこの時点で落としてしまう。出来上がるとすべすべ して、この後の作業である化粧板張りがとても楽になる。このパテの長所は堅くもなく柔らかくもなく削るには丁度よい堅 さである。
パテ塗りが終わりスリスリするとこのようになる 開口部のカバーにヒンジを付けるため穴を開け
ヒンジを取り付け釘を刺して出来上がり
ヒンジを調整した後、開けた穴を瞬間接着剤で接着し、元通りにする。 カバーの斜めの傷は浮いた部分を調整するため付けたもの。
これでカバーはこのように開閉できるようになった いずれカバーに取っ手を付ける予定でいる
船首材と船体の接着はあらかじめ竹串を加工して接着する。このようにすれば少々の衝撃にも
耐えられるようになる。
●化粧板の貼り付け
キットに入っているウォルナットの部材は色合いが一枚一枚違うため本来は揃えればよいのだが面倒なのでマダラに なってしまった。部材は親切にミシン線を入れてあるがこれがくせ者で、このまま切り取るとガタガタの切れ目が出来上 がってしまう。おまけにパリパリしていて折れやすい。
この解決策として切り取る時や貼り付ける時は霧吹きで少し湿らせてナイフで切り離すとうまくいった。また貼る時も適 当な湿り気があると折れることがない。化粧板は両端は瞬接を使用し、その他は木工ボンドを使用するとピン、テープ で固定する必要がない。
化粧板はナイフで丁寧に切り離す 化粧板を貼り終えた船首右舷部
船体左舷部 船尾部分。貼り方を変えてみました
船体の全体像。カバー部分もピッタリと収まったようだ。 船尾の白い部材は他意はありません。
カバーを開けたところ。開閉もスムーズ動作するようだ
化粧板の色合いが大きすぎるためジェルカラーを塗るとあまり目立たなくなった。
以上で一応船体の骨格が出来上がったので次回から船腹に付ける化粧部材を取り付ける予定。
2006年4月7日
半年振りの再制作開始である。決して投げ出したのではなく、昨年11月には長期旅行に出かけ、、帰ってから旅行 記を書いたり、アルバムを作ったりしていて、とても造船作業に入れる状態ではなかった。
オマケに時期的に外で作業ができるような季節ではなくなってしまったので、春まで作業を中止することにした。まだ 外での作業には一寸寒いが、家の中でスリスリしない作業であれば再開できると思い、ランチ作りから制作を始めた。
●ランチの制作
かの有名なバウンティ号の反乱で艦長と乗組員18名をランチ(全長23フィート)に乗せて追放した、いわくつきのボートであるが、資料では2艘乗せていたようだが、キットでは1艘のみである。
キットでは♯76〜♯82にこれらの部材が入っている。7週間分でランチ1艘が完成というところである。
とにかく資料とは大分違うようであるが、キット仕様の通り作成することに決定した。
それぞれの部材の合いは調子よく、デルプラドにとしては珍しい。
1週間分がプチプチに入っているので後片付けが大変
リブの取り付けはともを先に組んで、ひっくり返して ジェルカラーのチーク色を塗る。手前は単独に
リブの高さを調節する。 置く時の飾り台。変なところにサービス精神を
発揮するものだ。
4月17日
フレーム3が少し細かったので条板 張る順序は一番上を張ってから 船首部分はへこみが目立つので
を一枚張り付けた 下から上に張り付けていく 当て木を張り付けた
下張りを張り終えた後、サンドペーパーでスリスリ 船体上部からの写真
上張りも下張りと同じ要領で作成 ガンネル、キール、舵の接着
舵の柄は竹串を利用して補強する 軸はL字に曲げて接着
この方が隙間が空かなくて良い
船尾にパイプをを取り付け条板 舵の取り付け。ピッタリと収まった オールの受け台。接着後中央を凹
で周りを補強する ますと見映えが良くなる
船体は以上で完成。この後の作業はオール、船内の装飾、帆の関係を残すのみとなった
5月1日
ランチの残りの作業を終了し、今回でランチは完成。今回も基本は押さえたが、細部についてはゴマフ仕様で適当に 改造した。
オールは角棒から削り出して一般的なものにした スノコは条板を半分に切り裂いて使用した
スノコはあらかじめ桁に張り付けて設置した 帆柱を立てるための細工
椅子は条板2枚合わせで作成
スノコをランチに設置した状態 ランチに椅子を設置白い突起はロープ止め
帆布の周りはは絹地を張り付け、凧糸を絹地で包む。次いで帆桁に細い糸で括り付けた
完成写真。このランチにブライ艦長以下19人が乗せられ追放された
完成写真。しばらくはカティサークと並べて飾ることにする 本船に乗せる時は帆を畳んで帆柱に括り付けボート内に収納する予定
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