エーゲ海・黒海クルーズ
今年2回目の旅行は再びクルーズに出かけることにした。なにしろクルーズは自宅を背負って移動する感覚なので、 乗船してから下船するまで荷物をまとめる必要がなく、老齢者にとってみれば非常に楽な旅行である。一度これを経験 すると病み付きになってしまうが、少々物入りになってしまうのは仕方がない。
今回の旅行もいつものように前泊、後泊を含めて19日間の長丁場の旅行であったが、今回の旅行も日記風にまとめ てみた。
今回の全行程
目 次
1ページ | 10/14 旭川〜羽田〜成田 10/15 成田〜ミラノ〜ローマ 10/16 ローマ市内観光 10/17 終日航海 | 2ページ | 10/18 ギリシャ ミコノス島観光 | 3ページ | 10/19 ギリシャ ロードス島観光 | 4ページ | 10/20 ギリシャ サントリーニ島観光 | 5ページ | 10/21、22 トルコ イスタンブール観光 | 6ページ | 10/23 ルーマニア コンスタンツァ市内観光 | 7ページ | 10/24 ウクライナ オデッサ市内観光 10/25 終日航海 | 8ページ | 10/26 トルコ クサダシ・エフェソス観光 | 9ページ | 10/27 ギリシャ ピレウス・アテネ市内観光 10/28 終日航海 | 10ページ | 10/29 ナポリ市内・ポンペイ観光 | 11ページ | 10/30 ローマ〜ミラノ 10/31 ミラノ〜成田 11/1 成田〜羽田〜旭川 |
10月14日(土) 旭川〜羽田〜成田
今回の旅行のためにいつものように成田で前泊をするため、我が家を9:30頃出発し、旭川13:00発JAL1104便で 羽田空港へ向かう。
旭川空港の駐車場は未だに無料なので長短期の駐車は好都合であるが、旭山動物園効果のせいか駐車場はいつに も増して満杯で、我々は臨時の芝生の上に案内された。この分ではいよいよ駐車場の有料化も現実味を帯びてくる様な 感じがする。(2007年有料化決定、ガックリ)
羽田までのフライトは順調 機内はほぼ満席状態
羽田空港から成田までは移動は一番運賃の安い電車にしたが、時間がかかるのが玉にキズで夕方頃、ようやく管制 塔前のホテルに到着した。
夕食はしばらく日本食ともお別れなので、天ぷら・刺身定食を注文し、食事後はゆっくりと風呂に入り、くつろいだ気分 で床につく。
10月15日(日) 成田〜ミラノ〜ローマ
本日は11:00に第一ターミナルに集合なのだが、朝早くに目が覚めてしまい、次々と着陸して来る飛行機を見ながら時 間を過ごす。朝方降りてくる飛行機を見るとジャンボ機が相変わらず多い。しかし、これからは双発機が主役になりつつ になることは確実であろう。
今回は13:05発のアリタリア航空787便でミラノに向かう。定刻より10分程早く離陸し、ミラノには予定時間より1時間も早く到着した。飛行中は夕暮れとの競争でミラノに到着するまで明るかった。なんと一日の長いことか。西行きはいつも太陽との追っかけっこである。
佐渡島からロシア上空まで我々の機の後方上空を平行して飛行している機があったが、いつの間にかにいなくなった。恐らくハバロスク上空でコースを変えたものと思われる。
シベリアはすっかり雪に覆われており、厳寒の冬を迎えているいるようだ。この寒さも帰る頃には北海道にも到達して雪道を帰るかも知れない。
ミラノに近づくと空から初めてアルプス山脈を見た。上から見ると非常に荒々しく険しい山脈が続く。造山運動で山が盛り上 低空から初めて見たアルプス山系 がったということが上空から見てよくわかった。火山で形成さ れた山とは全く異質な感じを受けた。
アルプス山系は深い谷に村落が点在し、ハイジの舞台はさぞかし、このような風景だろうと想像を巡らせる。スイス上 空から次第に高度を下げ、アルプス山系が切れたと思ったら、そこはすでにミラノ市街の上空であった。
ミラノからローマまで同航空の国内線を利用したが、今度はミラノ到着とは反対に1時間遅れでローマに到着した。ロ ーマでは空港のタラップの運転手が行方知れずで、20分ほど機内に閉じこめられたままでようやく降りることができた。 搭乗するときもバスで機体横に横付けしたままなかなか降ろしてくれない。よく見るとまだ掃除の最中であることがわか った。搭乗するときも機長はタラップの横に立っているし、コクピットのドアも開けっ放してある。いったいセキュリティどう なっているかちょっと心配になった。とにかくこちらの人間は文化の違いかどうか知らないがとにかくマイペースである。
ミラノ・マルペンサ空港はローマ・フィウミチーノ空港と並んで相当大きな空港であった。
この後、近くのホテルで1泊したがベットに入ったのはすでに23時を回っていた。おまけに全館禁煙なのには参った。 喫煙するためにはいちいちホテルの外にある灰皿のところまで行かなくてはならない。愛煙家にとっては辛い時代になっ たものだとつくづく考えてしまう。
10月16日(月) ローマ市内観光 気温20度 晴れ
今日は乗船前にローマ市内の観光に出かけた。当初の予定では9時ホテル出発が7:30に繰り上がり、早い朝食をとってから、早速バチカン美術館へ向かうが、入場者が異常に多く、1時間以上並ぶが遅々として進まない。 このままだと入場は午後になってしまうということで見学は途中であきらめることに衆議一決して、次のサンピエトロ大聖堂へ向かう。ここも長蛇の列で大混雑であった。あの広い 広場をぐるりと一周するほど入場待ちの状態であったが、それでも何とか入場できて大聖堂を見学することができた。
ホテルを出ていざローマ市内観光へ
バチカン美術館の入り口に並ぶ人人・・・・・。
サン・ピエトロ大聖堂。思っていたより大きな建物であった。
バチカンの衛兵はスイス人の傭兵と決まっている。
大聖堂内部。ドームの大きさに圧倒される。
引き続き、近くの「トレビの泉」に向かう。ここも押すな押すなの大盛況で、コインを投げるどころの話ではなかった。こ のあと徒歩で「スペイン広場」へ向かう。ここは広場だけあってそれほど混雑さは見受けられなかったが、階段には多く の観光客が所在なく座っている。「ローマの休日」の映画の影響なのかわからないが、未だにこれほど座っているとは 驚きである。
「トレビの泉」 人はたくさんいるのだが、あまりお金を投げている人はいなかった
「スペイン広場」相変わらず所在なく、タダ座っている人が多い。右写真は階段の上から眺めたもの。
この後はバスでローマ時代の遺跡を車窓から見学する。紀元前の遺跡が現在も残っているのは石の文化の賜物だろ う。現在のローマは遺跡の上にあるので高い建物はなく、高くても7、8階の建物がずらりと並ぶ。
また現在の建物も数百年経ったものがほとんどであるという。現在3本目の地下鉄工事をしているが、掘れば遺跡が 出てくるのでいつになったら完成するのかわからないらしい。
●ギャラクシー乗船
ローマ市内の観光が終わって、今回のメインである「ギャラクシー」に乗船してエーゲ海・黒海クルーズの出発地であ るチベタベッキアへ向かう。ローマから高速道で1時間余でチビタベッキア港に到着する。乗船前にチェックインを済ま し、シーパスカードを発行してもらい、マイルームへ入室し旅装を解く。
チビタベッキアへ チビタベッキア港には3隻クルーズ船が停泊中 乗船してすぐ避難訓練が行われた
今回の客室はグレードとしては一番下の窓のない内側である。当初はベランダ付きの部屋を予約するつもりでいた が、差額で遊ぶということで内側に決定した。今回は風や雨が強い日もあり、ベランダに出て日光浴を楽しむということ ができなかったので、内側が正解だったかも知れない。
乗船して間もなく避難訓練があり、いつものようにライフジャケットを着用して、集合場所へ非常呼集前に座っていた。 今回の訓練では点呼が無く、集合場所から救命ボートのある甲板まで案内されて訓練は終了。前回と同じグループの 船会社でありながら手順に違いがあるのはいかにもアメリカの船会社らしい。
夕飯をとってから時差に伴う寝不足から、あっという間にぐっすりと寝込んでしまったが、夜半から大分揺れ始めたよう だ。
ギャラクシーのデータ
総トン数 77,713トン 全 長 264m 乗客定員 1,870人 全 幅 32m 乗務員数 770人 喫 水 7.7m 客室数 950室 巡航速度 21.5ノット 船 籍 バハマ 就航年月 1996年12月
昨年乗船したレディアンス・オブ・ザ・シーズ゙(パナマックス船)より一回り小さい船である。
10月17日(火) 終日航海 気温20度 曇り
右舷側にはシシリー島 左舷側にはイタリア本島 この海峡はたったの3qしかない
本日はギリシャのミコノス島へ向けて終日航海である。11時過ぎにはイタリア本島とシチリア島の間のメッシーナ海峡 を通過する。島全体はシーリングが悪くて見通すことはできなかった。
12Fのスカイ・デッキ。朝早くからジョギングする人が多い。 音楽があればすぐ踊り出します。
昨夜から少し揺れていたが、午後からの旅行社の説明会あたりなると海は白波が立ち、船は大揺れの状態なった。説 明会の途中から次々と席を立ってゲロを出しに行く人が続出する始末であった。
おまけに今日のディナーはフォーマルで出席しなければならない。恐らく相当の人が船酔いで寝込んでしまうのではな いかと思ったら、ほとんどの人達は出席してはいたが、あまり食は進んでいなかったようだ。我々の仲間内ではそれぞ れの片方が全滅して寝込んでしまいディナーは欠席した。
ディナー後の船長主催のウエルカムパーティも欠席して明日のために英気を養うことにした。21時頃になってようやく 揺れも収まりつつあったが、いつまた大荒れになるか一寸心配であった。
余談になるが今回もトイレには泣かされた。フラッシングの不具合がすでに2回目である。もしかしたらまた水が流れな いのではないかとビクビクしながらの用足しである。仕組みが家庭用のものとは違い、航空機と同じく陰圧で強制的に排 出する仕組みなので細工も複雑なのだろうとは思うが、メンテナンスはしっかりとやって欲しいものだ。
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